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ー武道side
身が冷めた俺の頬はひんやりと冷たい感触があった
そして動こうとしても動けない。
何となく察した。
体が縛られていたのだ。
武道『えぇ？！ちょ、どういうこと？』
武藤「うるせぇな。」
武道『武藤くん………………。』
ますます理解不能だ
てか俺、鼻血出てんじゃん！
他に誰かいないのかな？
？「ﾁｯ」
？今誰か舌打ちしたような。
武道『イヌピーくん！九井くん！』
九井「なんで俺だけ苗字呼びなんだよ」
武道『いや、この間蓮爾さんに、ココくん呼びするなと言われて。』
武藤「誰が喋っていいって言った？」
乾「この縄ほどけよ」
武藤「無理だな。お前らは………………」
ﾕ ﾀﾞ
「裏切り者だ。」
俺らが裏切り者?!どういうことだ？
武藤「狙いは九井。なぜだか分かるか？
九井は金を作る天才だからだ。」
金を作る天才？！
武藤「イザナが今も尚利用したいのはその“力”」
「“財力”」
？「へぇ〜。そういうこと…。
でも残念。俺の顔面国宝は渡さねぇよ？」
誰の声だ？
九井くんでも、イヌピーくんでもない。
ましてや、三途くんや武藤くんなわけが無い。
この密室に、しかも三途くんがドアの前に立ったのにこの室内に入ってこれた人がいる。
いや、元々居たのか？
誰なんだ？！
武藤「誰だ？！どこにいる！まとめて消してやる」
？「へぇ。」ｽﾄﾝ ﾁﾘﾝｯ
武道「君は？」
？「いやぁ、遅くなってごめんね。
なかなか情報が入らなくってさ、ココくんがスマホ持っててくれて助かったよ。
現在地の共有で何とか探し当てることが出来た。
まぁ、あとは金だよね。
ココくんが言った通りだ。
金があればなんでも出来る。流石だね。」
九井(なんで俺を知ってる…。
お面を被ってるせいか顔が特定できない。)
武道「狐のお面？」
誰かわからないが、その人は
狐の顔の端にに小さな鈴が着けられたお面を被っていた。
歩く度にチリンチリンと音を鳴らす。
？『助けに来たよ、イヌピー、たけみっち、ココくん。』ﾆｺｯ
口だけしか見えなくて顔が特定できないけれど
笑っていた。
九井「赤音……さん………。」
？『?!』ｽﾝ
『ごめん、違うよ。』ﾆｺｯ
乾(?!今一瞬笑顔が消えた？)
武藤「お前、誰だ！」
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作者名：雪見だいふく | 作成日時：2023年1月8日 19時
