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九井 side
多分、いや、絶対に勘違いさせてしまったと思う。
いや、なんかもう状況が状況だから。
第三者からすれば、そういうものにしか見えない。
俺は上を来てないし、この女はもうアウト
そりゃ、Aが勘違いしてもおかしくない。
………………どうする。
一応金は貰えた。
なぜ金を持っているかって?
昨日大樹から頼まれた件だ。
どれだけ言っても返さないため
こうなった…………………………。
こんなやつ家の外につまみ出して
今すぐAを探しに行かなきゃ
足を捻ったとはいえ絶対走ってるはず。
んなもん悪化するぞ。
クソっ
タイミングが悪すぎた。
九井 『おいお前。今すぐ家に帰れ。次は命ねぇからな。』
女性「は、はい!」
九井 『どこにいるか分かんねぇな。』
あ、初めてであった公園か?
九井 『A!!A!!チッ。』
ここじゃねぇ。
あいつの事だ。
どうせガムシャラに走って迷子になってるはず。
こういうのは人に聞かないとダメだな。
九井 『すみません。身長が低い制服を着た女子高生見ませんでした?』
見知らぬ人「さぁ。分からないな。」
九井 『そうッスか。』
あ、もしかしたらこの辺にもう1箇所の公園があるからそこにいるのかもしれない。
九井 『A!』
A「もっと……ココくんと一緒にいたかったよ。
ココくんに私のことを好きでいて欲しかった。
見捨てて欲しくなかった。
ずっとずっと一緒にいたかった。
このままじゃ、ココくんと一緒にいられなくなる。
そんなの嫌だよ。」
九井 「A!あっ、いた。」
やっぱりここにいたのか。
九井 「A。探しt」
A『ココくん……あの女の子はどうしたの?あの私よりも可愛い女の子。』
九井 「あいつは」
A『彼女さん?ごめんね、私が勝手に部屋に入ったせいで……邪魔しちゃったみたい。』
九井 「ちがう、あいつはこの間金を借りたやつだ。」
A『?』
正直に言おう。
別に隠すことでもない。
九井 「俺らは、金に困ってる人に貸す代わりにしっかり返してもらう。だが、あいつは返さなかった。」
A『だから?』
九井『あいつがなかなかしぶといから……それに、話してる内に東卐の奴を知ってるって言うから情報を聞くために………………。ごめん。』
A『それじゃあ、これからも私といてくれる?』
九井 「もちろん。」
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作者名:雪見だいふく | 作成日時:2023年1月8日 19時