Untitled No.57 ページ7
‥
ララ「私達はもう家族なの!
過去をなかったことにはできない、でも。
私達は貴方の手のひらを返すなんてことしない!!」
A「……ララ」
ピー「ララの言う通りだ、A。
もう、何も取り繕わなくていい」
タケシ「俺らはお前に色々と助けられたんだ。
お前はもう九龍の人間じゃない。
RUDEの家族だ」
スモーキー「……A」
A「……ス、モーキー……」
抱きしめられていた。
そっと目を開けると、ララの涙目が視界を覆っている。
怒ってない。呆れてもない。
……私は、皆に何も話さなかったのに。
いっそのこと、罵声を浴びせられたほうがよかったかもしれない。
いっそのこと、その手で首を絞めて殺されたほうがよかったかもしれない。
じゃないと、こんなに、
……こんなに…………
後ろ髪引かれる思いなんてしなくて済んだのに。
ほんとは離れたくない。
ピーと走り回りたい。
タケシとバトルしたい。
ララとオシャレしたい。
スモーキーと、話したい。
…… "家族" って、こんな感じなのかなあ。
私は、この人達を "家族" って呼んでいいのかなあ。
ララの肩から前を見ると、何とも言えない表情の3人がいる。
いつもなら、冷酷で優しい、皆のリーダーが。
仮面が取れて落ちたような、そんな表情をしていた。
A「わだし……ごごに、いていい……かなあ……?」
スモーキー「……ああ、もちろんだ。
血の繋がりだけが、家族じゃない。
お前はもう、RUDE BOYSの一員だ」
その言葉を聞いた瞬間、皆の表情を理解した瞬間。
空を仰いで、泣きじゃくった。
涙が耳まで垂れようが、鼻水が止まらなかろうが、
私には風貌なんてどうでもよかった。
‥
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まや(プロフ) - 更新しますか?頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (2023年1月9日 1時) (レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 再会おめでとうございます!すっごく嬉しいです〜!♡ (2022年9月30日 22時) (レス) @page8 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 続き、読みたいです… (2022年9月25日 4時) (レス) @page6 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 凄くこのあと気になります。ゆっくりでもいいので書いて欲しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年1月4日 20時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 続きはないのかな!? (2019年4月25日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kyoh. | 作成日時:2018年6月28日 0時