検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:36,179 hit

Untitled No.57 ページ7











ララ「私達はもう家族なの!
 過去をなかったことにはできない、でも。
 私達は貴方の手のひらを返すなんてことしない!!」


A「……ララ」


ピー「ララの言う通りだ、A。
 もう、何も取り繕わなくていい」


タケシ「俺らはお前に色々と助けられたんだ。
 お前はもう九龍の人間じゃない。
 RUDEの家族だ」


スモーキー「……A」


A「……ス、モーキー……」









抱きしめられていた。
そっと目を開けると、ララの涙目が視界を覆っている。
怒ってない。呆れてもない。
……私は、皆に何も話さなかったのに。



いっそのこと、罵声を浴びせられたほうがよかったかもしれない。
いっそのこと、その手で首を絞めて殺されたほうがよかったかもしれない。
じゃないと、こんなに、
……こんなに…………



後ろ髪引かれる思いなんてしなくて済んだのに。



ほんとは離れたくない。
ピーと走り回りたい。
タケシとバトルしたい。
ララとオシャレしたい。
スモーキーと、話したい。



…… "家族" って、こんな感じなのかなあ。
私は、この人達を "家族" って呼んでいいのかなあ。



ララの肩から前を見ると、何とも言えない表情の3人がいる。
いつもなら、冷酷で優しい、皆のリーダーが。
仮面が取れて落ちたような、そんな表情をしていた。









A「わだし……ごごに、いていい……かなあ……?」


スモーキー「……ああ、もちろんだ。
 血の繋がりだけが、家族じゃない。
 お前はもう、RUDE BOYSの一員だ」









その言葉を聞いた瞬間、皆の表情を理解した瞬間。
空を仰いで、泣きじゃくった。
涙が耳まで垂れようが、鼻水が止まらなかろうが、
私には風貌なんてどうでもよかった。









Untitled No.58→←Untitled No.56



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.3/10 (234 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まや(プロフ) - 更新しますか?頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (2023年1月9日 1時) (レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 再会おめでとうございます!すっごく嬉しいです〜!♡ (2022年9月30日 22時) (レス) @page8 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 続き、読みたいです… (2022年9月25日 4時) (レス) @page6 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 凄くこのあと気になります。ゆっくりでもいいので書いて欲しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年1月4日 20時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 続きはないのかな!? (2019年4月25日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Kyoh. | 作成日時:2018年6月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。