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CROWN No.161 ページ11






A「そんなことが……」


裕太「俺ら、そこまで全部聞いてるで。何を話してないん」


隼「まあまあ」


メンディー「そう言えば、俺気になってることあるんだけど。
 メンバーは全員は捕まってないんでしょ」


隼「そうっすよ」


玲於「そうなの?」


隼「そうだよ」


玲於「初耳」


隼「いや言ったわ笑 前話したでしょ。
 『メンバーの中で捕まったのは俺……』って」


涼太「俺覚えてるよ。
 あれ、その言葉で途切れて最後まで言ってなかったやろ」


隼「さすが涼太くん」


龍友「玲於、あん時携帯イジってたからなあ」


玲於「うっせ龍友くん」









そう、捕まった "セブンスソード" のメンバーは全員じゃない。
上手く逃げおおせたメンバーがいた。



Aちゃんが、暗い部屋の中、俺に視線を投げる。
冷静を保っているけれど、やっぱり聞きたいんだね。
俺らがAちゃんに興味があるだけじゃない。
きっと、Aちゃんも俺らに興味を持ち始めている。



ここからが、 "本当の話" 。
俺の無知な愛嬌が生んだ、 "我儘で横柄な話" 。
そのせいで食らった、とんだ代償の話。









隼「捕まったのは俺だけなんですよ」









ぴたりと皆の動きが止まった。
そりゃあそうでしょう。
当時メンバーは20人ほど。
全員で詐欺しといて、捕まったのが俺ひとりだなんて。



当時は相当驚いた。
だって皆あの家を出入りしていたのに、俺の他には誰ひとりとして捕まらなかった。
俺がどれだけ喚いたって、その声は聞き入れられなかった。



裁判が始まるまで相当叫んだけど、無駄だった。
だから、俺は怒ることをやめた。
自分の本心を言うことをやめた。
これ以上無駄に自分のプライドを自分で傷つけたくなかった。



それに、当時は驚くほど口下手だった。
昨日何したとか、こんな嫌なことがあったとか、友達と話すような何でもないことは平気なのに、深刻な話、真面目な話になると途端に言葉を紡ぎだせなくなった。



それが仇になったのかもしれない。
そして、裁判の証人台に立たされた時、傍聴席に見慣れた人影を見つけた。
どこにいたって判る。俺の可愛がっていた……









隼「……卑怯者が見てた」









確証はなかったけど、その時解った。
これはあの卑怯者の仕業だったんだと。




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もも - 面白いです!更新お願いします! (2021年1月24日 23時) (レス) id: 0e215cea34 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - コメント初めてさせてもらったので言葉とか変だったらすみません。また何回も読み返してゆっくり更新待っているので頑張ってください!! (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - 4回くらい読み返させてもらってます!!何回読んでも最高で、最後まで読んでは続きがはやく読みたいーって1人で騒いでますwゆっくりでいいですが、できたらはやく続き読みたいです(言ってること矛盾しててすみません)あとオチは佐野玲於だと嬉しいです。 (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - ゆっくりでいいので更新待ってます!亜嵐くん落ち希望です! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 隼くん落ち期待しています!! (2020年10月21日 21時) (レス) id: 1c9bc00d48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kyoh. | 作成日時:2019年1月24日 4時

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