CROWN No.60 ページ10
‥
メンディー「そこ、亜嵐のフロアだよね?」
A「だって……」
メンディー「他のところには行きにくい?」
A「……うん」
メンディー「隼と裕太くんは昨日のことがあるしね。
さっきもどうせ、龍友と涼太に遊ばれたんでしょ?」
A「にやにやしながら言わないで」
メンディー「ごめん笑」
A「……」
賓客が中に入りたそうだったので、私は扉の端に避ける。
壁を背に、メンディーと向き合う。
自分の肩甲骨と壁のぶつかる音がした。
腕組みをして、挑発的な態度を取る。
A「で、何」
メンディー「冷たっ」
A「静かにひとりでいたいの」
メンディー「え、じゃあ俺のとこ来なよ。静かだよ」
A「貴方のフロアはちょっと解らないから嫌。
ビデオ通話した時見えた浴槽とか理解できない」
メンディー「いーじゃんよ、何置いてたってさ笑
え、じゃあここに入るの?」
A「悪い?」
メンディー「でもうるさいよね。
俺のとこは確実に静かだよ、人もそんな入れてないし」
どうやら、彼ら次第でフロアに入る人数を制限できるらしい。
亜嵐や隼や裕太のフロアはだいぶ人がいたのに対して龍友や涼太のフロアが少人数だったのは、そう言うこと?
うるさいのが嫌いだとか、賑やかなのが好きだとか、個人の趣向なのか。
A「……」
メンディー「いやいや、目笑 怖い怖い笑」
A「……」
……玲於よりは、メンディーのほうがまだマシかも。
メンディー「来る?」
A「……うん、座りたい」
メンディー「えっ、疲れた? 踵低いはずだよねそれ」
A「普段ヒール履かないし」
『奇抜な髪型なのに』とメンディー。
『美人なのに質素なんだね』と言って、メンディーは歩き出した。
余計なお世辞だ。
大柄で、肩幅も背中も大きくて、強面で。
萩花と話していて気にはなるけど、何を訊いたとしても、きっと答えてはくれないんだろう。
階段は使わずにDJフロアを過ぎてそのまま、まっすぐに進んでいく。
廊下は横に10〜20人は並ぶことができるほど広く、グラスを片手に欲望と戯れる人もちらほら見受けられる。
でも、奥に進んでいくにつれて、人影はだんだん薄くなっていく。
メンディー「どうぞ、"フロア ヘイヴン" へ」
……ネーミングだっさ。
‥
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な - 昨日見つけてここまですぐ読んでしまいました!凄くみんなの過去が気になって惹き込まれます!!!これからも応援しています! オチは裕太くんか隼くん希望です! (2018年3月5日 12時) (レス) id: f0e5b106b0 (このIDを非表示/違反報告)
ぐっちー(プロフ) - いつも見ています!主人公の過去が気になって、いつもドキドキしながら見てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年1月25日 19時) (レス) id: 900406c4cd (このIDを非表示/違反報告)
星華(プロフ) - 初めまして!楽しく読ませていただいています。オチは誰でもいい気がしてきました笑頑張ってください! (2018年1月25日 18時) (レス) id: f0eebf7f9c (このIDを非表示/違反報告)
和佳奈(プロフ) - これからどんな風になるのかどんな過去があるのかすごい気になります!!オチは龍友がいいです!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 2時) (レス) id: 74371510d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前にオチは亜嵐くんがいいって言ったんですけど、読めば読むほどどのメンバーのオチも気になって仕方がないです笑 でも1人にしぼるなら亜嵐くんで! 大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます!! (2018年1月23日 11時) (レス) id: fea3c16bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kyoh. | 作成日時:2017年11月12日 20時