CROWN No.64 ページ14
‥
龍友「 "GENERATIONS" の中で1番危ないのも罪状が重いのもメンディーさんだって、教えとくべきやった？」
A「……」
怒りとも皮肉とも言えない感情が、自分の中で渦巻く。
龍友は革靴を立たせながら私の元に来る。
ふいと顔を逸らしたけど、龍友の手によって、無理やり対峙させられた。
……教える気なんて、なかったでしょう。
メンディー「龍友」
龍友「メンさん、 "CROWN" に手出しは禁止だってば。
いつも言ってるやないですか笑
そうやっていつも怪我させるんですから笑」
怪しく笑うふたり。
龍友は、メンディーのこの行動には慣れているらしい。
今までにもこんな感じに掴みかかられて怪我した人がいるんだ……何故止めない。
私に向き直って、明らかに不機嫌さが表れている私の顔を眺める。
私の顎から手を離して、龍友は言う。
龍友「裕太くんから過去聞いたんだってね」
A「またその話……」
龍友「あんたの罪は？」
逸らした視線を龍友に戻す。
メンディーはひと息つくためか、また階段に座った。
A「え？」
龍友「罪。何で "TRIBE" に入ってきたの？」
A「……」
龍友「自分の過去は言えないのに、人からは聞く。
それって、ただの傲慢じゃない？
興味本位で訊くもんやないで」
A「……」
メンディー「俺がメンバーの中で1番ひどいのは……
まあ、当たってるけどね笑」
龍友「まあ、メンさんが教えたいなら僕は出てますよ」
ははっ、と龍友はメンディーに笑う。
メンディーもくすりと微笑って、立ち上がる。
メンディー「知りたい？」
A「……」
むやみに訊くものではないと嘲笑されたばかりなのだが。
龍友の視線が少し苦しくて、素直に頷くことができない。
横目で私のことを見ていたメンディーは、また微笑んだ。
メンディー「賢明な判断だと思うよ。
裕太くんの過去がどんなだったかは知る気もないけど。
少なくとも、俺は教える気はないね」
龍友「僕もないなあ」
A「……」
龍友「あ」
ふたりがかっかと嗤っているその空気に耐えられなくなって、走ってフロアを出た。
龍友が何か言いたそうだったけど、気づかないフリ。
リングは扉を重く閉めた後で、腕から外した。
A「……私の……罪……っ」
ひと言呟いて、リングは床に叩きつけた。
‥
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な - 昨日見つけてここまですぐ読んでしまいました！凄くみんなの過去が気になって惹き込まれます！！！これからも応援しています！ オチは裕太くんか隼くん希望です！ (2018年3月5日 12時) (
レス) id: f0e5b106b0 (このIDを非表示/違反報告)
ぐっちー(プロフ) - いつも見ています！主人公の過去が気になって、いつもドキドキしながら見てます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年1月25日 19時) (レス) id: 900406c4cd (このIDを非表示/違反報告)
星華(プロフ) - 初めまして！楽しく読ませていただいています。オチは誰でもいい気がしてきました笑頑張ってください！ (2018年1月25日 18時) (レス) id: f0eebf7f9c (このIDを非表示/違反報告)
和佳奈(プロフ) - これからどんな風になるのかどんな過去があるのかすごい気になります！！オチは龍友がいいです！これからも頑張ってください！ (2018年1月25日 2時) (レス) id: 74371510d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！前にオチは亜嵐くんがいいって言ったんですけど、読めば読むほどどのメンバーのオチも気になって仕方がないです笑 でも1人にしぼるなら亜嵐くんで！ 大変だと思いますが、頑張ってください！応援してます！！ (2018年1月23日 11時) (レス) id: fea3c16bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2017年11月12日 20時
