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CROWN No.61 ページ11






蒼く輝く、黒い4方。
白い光が下からフロアを照らす。
左右の観葉植物は黄金に輝いている。
煉瓦調の円柱は本物の金らしい。
正面には、女性が何人か段差に座っていて、それぞれがゆったりと過ごしていた。



存在感を醸し出している浴槽。
何で浴槽なのかは本当に謎。
でも、後ろに咲き乱れている花には本当に心奪われる。
ライトが設置された壁に幾百もの花が覆っているから、内側から光が淡く目映く漏れている。



私が部屋に入ると、彼女達は丁寧にお辞儀をした。
同じことを返せば、申し訳なさそうにする彼女達。



ひとりの女性がメンディーとアイコンタクトを取り、しとやかに立ち上がる。
上品だなと思っていると、紫のベールを羽織った彼女と目が合う。
ショートカットの彼女はにこりと微笑って、『どうぞ』と席を差し出してくれた。



『結構です』と断ったけど、半強制的に座らされた。
すると、若干照明が落とされる。









A「何?」


メンディー「いいから、前見てて」









前って、今入ってきた扉……
と思ったのも束の間。
スポットと寄り添って流れてきたのは、ふたりの女性。
仙女が纏っているような薄い絹のベールを華麗に回して、優雅に踊り出す女性達。



目を奪われた。
腕や脚、首や頭まで綺麗に使って、キレのいいダンスが披露される。
白金で統一された衣装が、ダンサーを際立たせる。
と言うことは、ここに今座っている女性達もダンサーなのだろうか。









メンディー「……訊きたいことあんじゃないの」


A「素直に訊いたら、答えてくれるの?」


メンディー「ははっ……保証はしない笑」


A「言いたくないようなことだと思うよ」


メンディー「……」









私がむすっとしているからなのかは解らないけど、彼はずっと微笑んでいた。
やっぱり温厚そうだ、と思ってしまう。
いけない。私もだけど、彼は囚人なのだ。



"彼ら" には興味はなかったはずなんだけど。
目の前で繰り広げられる台詞のない悲劇の舞を見ながら、私はぼんやりとそんなことを考えていた。
何でだろうなあ。
やっぱり、きっかけは……









──裕太、なんだろうなあ









拳が、きゅっと締まるのが解る。
もちろん、涼太に言った通り、遊びに来ているわけではない。
だけど、いや、だから、私は彼に問うのだろう。
この出会いは、なかったことにはならない。









A「……貴方は、何でここに来たの」




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- 昨日見つけてここまですぐ読んでしまいました!凄くみんなの過去が気になって惹き込まれます!!!これからも応援しています! オチは裕太くんか隼くん希望です! (2018年3月5日 12時) (レス) id: f0e5b106b0 (このIDを非表示/違反報告)
ぐっちー(プロフ) - いつも見ています!主人公の過去が気になって、いつもドキドキしながら見てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年1月25日 19時) (レス) id: 900406c4cd (このIDを非表示/違反報告)
星華(プロフ) - 初めまして!楽しく読ませていただいています。オチは誰でもいい気がしてきました笑頑張ってください! (2018年1月25日 18時) (レス) id: f0eebf7f9c (このIDを非表示/違反報告)
和佳奈(プロフ) - これからどんな風になるのかどんな過去があるのかすごい気になります!!オチは龍友がいいです!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 2時) (レス) id: 74371510d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前にオチは亜嵐くんがいいって言ったんですけど、読めば読むほどどのメンバーのオチも気になって仕方がないです笑 でも1人にしぼるなら亜嵐くんで! 大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます!! (2018年1月23日 11時) (レス) id: fea3c16bd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kyoh. | 作成日時:2017年11月12日 20時

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