【BIG CITY RODEO / GENERATIONS】 CROWN

CROWN No.44 ページ44

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1階、 "DJフロア" 。
周りにスタッフの行き交うルートや部屋などがあるために、ここは他のフロアと比べて、中央に寄せられる形で狭くなっているらしい。
その周りの従業員用の通路を使って、正面入口に続く通路に出る。



そこも人がごった返している。
赤、緑、白と、色鮮やかなライトで照らされる細い廊下。
壁に貼られているポスターはどれも、 "GENERATIONS" や "BIG CITY RODEO" の文字。
カウンターのみならず、ソファーまで設置されてある。



白、黒、ピンク、部分で違う色をした壁。
左右にはスタンド型のシャンデリア。
……やっぱりここにもある、球体のライト。
それに書いてある記号、何て読むんだろう。









亜嵐「2日大変だったね。帰ったらよく休むといいよ」


A「言われなくても」


裕太「おっ、もう皆おるやんけ。おーい」









亜嵐の顔を見ず適当に流していると、裕太が入り口に見つけた5人の姿。
全員が、楽しげに駄弁(だべ)っていた。
ラフで、素でいるような印象を受ける。
監獄の中で見せたあの冷たい表情は、あの5人のどこにも見当たらない。









メンディー「お疲れー」


隼「ごめんね、結局行けなくて！」


裕太「負けたん？」


隼「さっき勝った！」


裕太「時間かけすぎやろ笑」


玲於「……？」


龍友「車もう回してもらったで」


亜嵐「さんきゅ！」


涼太「Aちゃん雰囲気柔らかくなったね？」


A「シャツにジーンズですからね」


涼太「いや、それもだけど……」


玲於「ほら」


A「えっ」


玲於「着とけよ」


A「……どうも」









服はある程度厚みはあるものの、秋も深まってくるこの時期は、やはりちょっと肌寒かった。
そんな私を察したのか、玲於が自分の羽織っていた上着を私にかけてくれた。



私の頭に乱暴にかぶせた後、彼はオレンジのサングラスを下げて小バカにしたような笑顔。
何で？



メンディーに龍友に亜嵐に玲於はサングラス。
流行りなのだろうか。
メンディーが白縁とは……なかなかユニークに感じる。



8人が揃ったので、通路を抜けて正面入口に向かう。
玄関に出れば、意外にも開けていて天井が高かった。









亜嵐「あ、誰か送ることになったんだけど……」


A「あ、いやそれは」









車内にふたりとか緊張しかない。
断ろうと思ったんだけど。
意外にも、名乗り出た人がいた。
私の苦手な人物だ。









玲於「俺送る」




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