探偵社の少女は雄英に通うことになりました。 (ページ32)

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31話ページ32

次の日も学校へやってきた。

敦「いざ全部喋るとなると緊張するよね…」

鏡花「うん。」

鏡花ってほんとに緊張してるのかな？

飯田「皆ーー‼朝のHRが始まる。席につけーー‼」

「ついてるよ。ついてねーのおめーだけだ。」

相澤「お早う。」

「「「「相澤先生復帰早えええ‼‼」」」」

飯田「先生。無事だったのですね‼」

「なんで完治してるの？」

「リカバリーガール？」

「リカバリーガールって体力使うから連続して使えないはずじゃ…」

相澤「その事に関する事で星夜達から話がある。」

え…いきなりですか…

席を立って三人で前に行くと、話し始めた。

怜「えっと…皆さんに黙ってた事があります。」

敦「僕たちは武装探偵社という所から、護衛として来ていました。」

「え？」

「武装探偵社ってあの？」

「俺知ってる。でもあれって都市伝説じゃ…」

「ヨコハマにある異能力者の集まりだっていうよね。」

「異能力？」

鏡花「探偵社は都市伝説じゃない。武装探偵社は異能力者の集まる武装組織。」

「じゃあ三人も異能力者なの？」

怜「そう。私は“風花雪月”っていう異能を持ってる。内容は皆が知っているとおり。」

鏡花「私は“夜叉白雪”異形・夜叉白雪を操れる。」

敦「僕は“月下獣”虎化出来る能力だよ。ちなみに太宰さんも探偵社員で異能力は“人間失格”。触れた異能力を無効化する反異能力者だよ。」

「今さらそれを俺らに伝えてどうすんだよ。」

怜「今回の敵襲撃のなかに、異能力者がいた。帽子を被った人と黒い外套を着た人、見た人もいると思う。あの人達はポートマフィアっていって、ヨコハマで活動してる。ポートマフィアの構成員の一部は異能力者なんだ。人も沢山殺してる。そんなポートマフィアが敵連合と手を組んだらしい。」

皆が唖然としている。いきなりこんな話ししても困るよね。

怜「皆が狙われる可能性があるってこと。皆にこんなこと言うのは申し訳ないけど、異能力っていうのは個性の上位互換みたいなものなんだ。相澤先生の“抹消”も“個性”には効くけど異能には効かない。」

「そんな…」

怜「逆に太宰さんのは異能にも個性にも効く。他にも私の氷と轟くんの氷だと、私が勝って轟くんの氷は効かないんだ。同じ性質の“個性”だと大体こうなる。違う性質だと効くこともあるけど、敵もそのくらいは調べてくる。」