探偵社の少女は雄英に通うことになりました。 (ページ14)

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13話ページ14

個性把握テストは、それぞれの個性を存分に生かしながら順調に進んでいった。

私達三人も結構活躍している。

握力では敦くんが機械壊しちゃってすごく焦ってた。
立ち幅跳びとボール投げでは鏡花が夜叉に運ばせてたよ。
さすがに驚いたけどね。

今気がかりなのは入試の時に個性の制御が出来てなかった子。
増強型なら体力テストなんて得意分野のはず。
なのに、大きな記録を一つも出せてない。

怜「あの子の個性なんだろ？」

鏡花「どの子？」

怜「緑の髪の子。入試で0P飛ばしてたんだけど、そのとき腕が折れてたの。」

敦「制御できないのかな？」

怜「やっぱそうかな？珍しいよね。」

鏡花「投げるみたい。」

鏡花にそう言われて見てみると、その子がボール投げをしようとしていた。
あきらかに焦ってる。このままじゃ彼が最下位だ。
どうするんだろ。

飯田「緑谷くんはこのままではマズいぞ……？」

あの子緑谷くんっていうんだ。

爆豪「ったりめーだ。無個性のザコだぞ！」

無個性！？そんなのありえない！
でも嘘いってる感じじゃないけどなぁ

飯田「無個性！？彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」

爆豪「は？」

どっちにしろ彼はここで結果を出さないと除籍だ。
残り三種目はすごい結果がだしにくい。
雄英に入ったんだから、初日に除籍なんてなんとしても避けたいはず。
本人もそうとう焦ってるみたいだし

必ず彼はここで動く！

相澤「46m」

……普通だ。でも相澤先生の様子が少しおかしかった。
“個性”を消されたかな。

敦「何があったの？」

怜「おそらく個性を消された。相澤先生の個性はたしか見た個性を消す個性。」

敦「太宰さんみたいだね。」

たしかに。首に布巻いてあるし。

話してるうちに彼は二回目を投げることになったみたいだ。
また“個性”使おうとしてるみたいだし、除籍かな………いや、違う。

怜「嘘……」

相澤「705.3m」

緑谷「先生…！まだ…動けます。」

さすがだ。指先だけに力をこめて投げたみたい。
でも指が腫れ上がってる。
幼い頃から使ってたらあんあことにはならない。
“個性”に見合った身体になってないんだ。

さっき爆豪くんが無個性とかいってたっけ。
もしかして彼は“個性”を貰ったりしたのだろうか。
鏡花のように“個性”を受け継ぐ方法があるのだろうか。
いや、でも“個性”の発現に気付かなくて最近気づいた。の方が現実的かな。