24部屋目 ページ24
天気が良いということで大翔と散歩に行くことにした。散歩と言っても公園に行き、日光浴を数分する程度のものなのだが。
ぽけーと日光を浴びていると、廊下を歩く律歌を見つける。律歌はこちらに気がついたようで、公園の中に入ってきた。
「律歌検査?」
「うん、そう。あ、はじめまして。律歌です」
「あ、初めまして。大翔です……、うちのがお世話になって……」
大翔と律歌は互いに頭を下げる。僕は律歌にベンチに座るよう促すと彼は遠慮がちに腰掛けた。
律歌は腹部に手を置きながら公演を走り回る子供たちを見ている。
「律歌さんは子供好きなの?」
「あっ、うん。呼び捨てで構わないよ。子供は可愛いから好きかな」
大翔はそれを聞くと律歌と楽しそうに話し出す。僕はそれを見て楽しそうだなぁ、と思いながら公園を走り回る子供たちに目をやった。
「瑠樺は、子供好きなの?」
突然律歌に話を振られ、間抜けな声が漏れた。
慌てて「うん、すっ、好きだよー」と言うと大翔に笑われてしまった。
「瑠樺たちの子供、絶対かわいいよ」
「律歌の方も絶対可愛いと思う。産まれたら見に行くね」
暫くどうでもいいことを話し、莉苑が律歌を迎えに来たため、僕達も部屋に戻ることにした。
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腐女いちごう - 期待 (2017年4月29日 11時) (レス) id: 9a3b6eea55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンネ | 作成日時:2017年2月3日 16時