資料28 ページ34
tn side
zm「は、はぇえ……」
tn「ラウラさん、ヒール履いてるのに……」
暫くラウラさんの走りに僕とゾムは呆然とした。ヒールで
あのスピードだと、動きやすい靴だったらどのくらい速い
んだろう…？
zm「……暇やな」
tn「仕方ない」
空にある雲を見つめながら、僕とゾムは静かに待ってい
た。
zm「なぁ、トントン。アイツ、凄い髪綺麗やな」
tn「うぇ？誰？」
ゾムが指す方向には、黒い服を着た僕とゾムくらいの男の
子がいた。当たりをキョロキョロと見渡し、パッチリと僕
と目が合うと、こちらに走ってきた。
tn「え」
zm「はっ！？！な、え」
「なぁ！！少し匿ってくれないか！？」
tn「は、はぁ……ど、どうぞ？」
思わずそう言うと、彼は僕とゾムの後ろに隠れた。
それと同時に、バタバタと大人の人達が走っているのが見
えた。
「くっ、坊っちゃま……。部屋からの脱走、今年で41回目
………」
「今までだと丁度120回ですよ………」
「兎に角探さないと、また怒られる……！！！」
zm「………なぁ、もしかして、アレから逃げとるん…？」
ゾムの問いに、彼はニンマリと笑った。
「結局は上に従う人間だ。オレはそんな人間に従うつもり
は無い」
tn「はぁ……」
見た目は完全に僕たちと同じ子供のはずなのに、何故だか
言葉一つ一つに知性や彼なりの考えがあって、何だか大人
ぽかった。
「そういや、お前らの名前を聞いてなかったな。名は？」
tn「僕はトントン」
zm「俺はゾム！肝心のお前の名は！？」
彼はフッと笑い、ポケットから黒く輝く紋章のブローチを
僕達に見せた。
「隣国“黒の王国”王子、グルッペン･フューラーだ」
靡く金髪に、深紅の瞳をする綺麗な彼はそう言った。
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ラビ(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» わわわっ！！コメントありがとうございます！！！完結は絶対させますので、更新は亀スピードですが応援宜しくお願いします！！！ (2022年9月28日 17時) (
レス) id: 8172536591 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - とても好きです。無理はせずに頑張ってください。応援してます！ (2022年9月26日 11時) (レス) @page1 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラビ | 作成日時：2021年8月6日 17時
