今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:188,673 hit
小｜中｜大
46：ひとりにしないよ ページ46
(天side)
「また迷子になるから」
Aの手をとってつなぐ。
「迷子になったのは天だよ」
「そうだね」
そういうことにしておいてあげる。
Aの手を引いて歩き出すと、後ろから小さな声が聞こえた。
「もう帰る？」
Aは家に帰りたくて仕方ない子供みたいに、ボクのことを見上げている。
今日は元気がないせいかいつもより幼く見えた。
「まだ目的を達成してないでしょ」
なんのためにここに来たと思ってるの？
ボクだってできればあまり外出したくない。
Aが一緒だといつもより周りの視線を気にしてしまうから。
でも、Aの大切なものをこれ以上なくすわけにはいかないんだ。
なくしてしまった分を、ボクが埋められるなら埋めてあげたい。
だからそばにいるんだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 332人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：兎田夏
| 作成日時：2017年1月31日 20時
