【九条天】なぜか天使に好かれました【アイナナ】 (ページ38)

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38：忘れたくてもページ38

(天side)

「大丈夫そうだったよ。文句は多いけど」
「あれから会ったのか？」
「まあね」

だって会わないわけにはいかなかった。

「文句って・・・なにか要求されたり」
「してない」

龍は心配性だよね。
大丈夫、要求してるのはむしろボクのほうだから。

「向こうはボクの顔なんて見たくないんじゃないかな」
「なら、関わらないほうがいいな。忘れろ」
「そうするよ」

楽にはこう言ったけど、そういうわけにはいかない。
最初に関わってきたのはAのほうだ。
あの子が飛び出してきたんだから、責任は向こうにある。

合鍵はとられてしまった。
次にAになにかあったら、どうやって彼女のもとへ行こう。

―――― ―――― ―――― ――――

二人の出会いについては徐々にわかってきます。