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32:深夜の空腹 ページ32

「すっかり目が覚めたよ」
「ボクはお腹がすいた」


知らんよ。
こんな時間まで寝てるからでしょ。


「自分で調達してきてください」
「なにか作れないの?」


天は不満そうだった。

わたしが料理できる系女子だと思ってるんですか?
自分のためなら簡単に作るけど、人にだせるようなものは作れない。
お菓子作りならできるんだけどね。


「近くにコンビニがあります」
「わかった。行ってきます」
「いってらっしゃい」


天がスッと腰を上げたので、おとなしく見送る。
彼が部屋をでていってから、冷静になって考えた。

ちょっと待てよ。行ってきます、って帰ってくるつもりか。

33:そんなことより→←31:無意識で



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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時

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