【九条天】なぜか天使に好かれました【アイナナ】 (ページ30)

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30：奪われたベッドページ30

「ちょっとこら、起きて」

寝顔は天使だが、容赦なく頭を叩いて起こす。

「ん・・・A」

薄目を開いた彼はねぼけているようだった。

「Aさんですよ。帰ってきました。起きてください」

彼の耳元で囁いてみたが、天はゆっくり目をつむった。
ちょっと！睡魔に負けるな！

最近顔を見せなかったけど、仕事が忙しいのかな。

「少し休ませて」
「いやそれわたしのベッドだから」
「あと五分」
「おい」

結局天はそのまま寝てしまった。
揺すっても起きないので、仕方なく諦める。

夕飯を作って食べて、お風呂に入ってパジャマに着替えたけど、天はわたしのベッドを占領したまま起きなかった。どうしろと・・・。