【九条天】なぜか天使に好かれました【アイナナ】 (ページ48)

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48：奪われた？ページ48

天とマグカップを買いに行ってから数日が経った。
買ってもらった新しいマグカップは色違いで二つある。
ピンクとホワイト。
二つ並んだカップをじっと見つめる。

「なんでペアなんだ」

いまさらだけど、おかしいよね。おかしくない？
え、わたしがおかしいのかな？
なに考えてたんだろ、あのときのわたし。

～♪

着信だ。
もう天の名前は見飽きたよ。

「Aです」

『今日、帰りに寄っていい？』

「彼氏気取りですか」

『違うの？』

「違うよ。“知り合い”でしょ」

『この前はかわいかったのに』

「黙れ」

調子に乗るんじゃない。

「遊びに来るなら手土産の一つでも用意してくることだね」

『了解』

プツッ。

たく、切り方が雑なんだよ。
はあ、また来るんだ。

天に振り回される生活はまだまだ続くみたいです。

(続編へつづく・・・！)