検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:188,853 hit

26:バトル ページ26

「熱上がるからどいて」
「熱があるんだからおとなしくしてて」


お互いに一歩も引かなかった。

心臓の音がうるさい。
天の? わたしの?
どっちだろう。


「天」


彼の名前を呼んで、右手で彼の首筋を撫でる。
天が目を丸くしたのを見て、かわいいなと思った。


「・・・帰る」


さっきまでの勢いはどこへやら、天はベッドから降りて荷物をまとめ始めた。
いつもの仕返しだ、と思って、彼の後姿に声をかける。


「耳赤くない?」
「黙って」


大きな音を立ててドアが閉まる。
意外とピュアだなあ。

わたしも人のことなんていえないけど。


机には、天が作った朝食が置いてあった。オムレツおいしそう。

27:バイト先2→←25:油断ならない



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
332人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , 九条天
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。