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26:バトル ページ26
「熱上がるからどいて」
「熱があるんだからおとなしくしてて」
お互いに一歩も引かなかった。
心臓の音がうるさい。
天の? わたしの?
どっちだろう。
「天」
彼の名前を呼んで、右手で彼の首筋を撫でる。
天が目を丸くしたのを見て、かわいいなと思った。
「・・・帰る」
さっきまでの勢いはどこへやら、天はベッドから降りて荷物をまとめ始めた。
いつもの仕返しだ、と思って、彼の後姿に声をかける。
「耳赤くない?」
「黙って」
大きな音を立ててドアが閉まる。
意外とピュアだなあ。
わたしも人のことなんていえないけど。
机には、天が作った朝食が置いてあった。オムレツおいしそう。
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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時