【アイナナ】天使vs天使、じゃないの？【九条天】 (ページ14)

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13：あとかたもなくページ14

天とAは無事目的の建物に着いた。
撮影スタジオの入り口まで案内してもらって、Aはほっとする。

「九条さん」
「行って」

なにかお礼を言わなければ、と焦ったAだが、天はスタジオの方を見て彼女を急かした。お辞儀をして天から離れると、Aはスタジオの中に駆け込んだ。

「あ、Aだ！」

ユウリがAに気づく。もう撮影開始時間からだいぶ経っている。

「A先輩、大丈夫ですか！？」

走り寄ってきた音葉に、Aは息を整えながら頷いた。

「だ、だいじょうぶ・・・遅れてしまってごめんなさい」
「桜井着きました！お待たせしてしまって申し訳ありません！」

ユウリがスタッフに向かって声をかけている間、Aはスタジオの入り口を振り返ったが、そこに天の姿はなかった。