【アイナナ】天使vs天使、じゃないの？？【九条天】 (ページ3)

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42：猫耳ガールページ3

「あ、TRIGGER先輩！」

急に声をかけられて楽、天、龍之介の三人は揃って振り返った。
彼らを先輩付けで呼ぶのは、だいたい一人しか心当たりがない。

案の定、振り向くとアイラビットのユウリが手を振りながら走り寄ってくるところだった。

しかし。

「なんだそれ」

楽が眉間にしわを寄せる。ユウリが恥ずかしがることもなく顔の横で手を動かした。

「猫耳です、にゃんにゃん！」

そう、ユウリは黒い猫耳をつけていたのだ。おまけにフリルのリボンまでついている。
楽の表情が引きつっていた。天にいたってはもうユウリのテンションに慣れてしまったようだ。

「雑誌の特集テーマが猫だったので、猫耳をつけろと」

後ろからユウリを追いかけてきた音葉が不服そうに頭の猫耳に手をやった。無理やりつけられている感が半端ない。

「かわいかったので欲しい！っていったらもらえたんですよ～！」

相当気に入っているようで、ユウリはぴょんぴょん飛び跳ねてうるさかった。おそらくTRIGGERにこのテンションで話しかけられる存在はユウリぐらいのものだ。

「ユ、ユウリ、帰ろうよ」

そこで、急にユウリの背後から声がした。
ひょこり、とその背中から顔をだしたのは、