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61：まいご ページ14
「こんにちは！ A、5歳！」
八乙女さんの従妹、Aちゃんは、オレと大和さんに向かって自己紹介をしてくれた。
礼儀正しい子だ！
「こんにちは！ こんなところでなにしてるの？」
Aちゃんに目線を合わせて聞くと、彼女は急に頬を膨らませた。
「がっくー、どっかいっちゃった！」
え！？
「迷子ってことか？」
三月と大和さんが周りを見渡すけど、確かにオレたち以外に人の姿がない。
この建物は、広くて部屋の数もたくさんあるから、オレでも迷いそうだもんね。
「がっくーといっしょに、てんとりゅうのとこにいこうとしてたの」
てん、ってもしかして。
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作者名：兎田夏
| 作成日時：2017年3月29日 21時
