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81:しゃんぷー ページ34

Aと一緒にお風呂に入るのはべつに問題ないんだけど。



「あたまあらって」



Aがボクを見上げてお願いしてくる。



「て、とどかない」




十分届いてる気がするけど、かわいいからもちろん洗ってあげる。

本当に、Aには弱いよね。



「いいよ」



頷いてAの髪を洗ってあげようとすると、急に不思議そうな顔で見つめられた。



「ぼうしは?」

「ぼうし?」

「おめめにはいる」



一瞬なんのことかと思ったけど、そういうことか。



「シャンプーハットのこと? 持ってきてないでしょ」



楽から預かった荷物の中にはなかった。

この様子だと普段はしてるのかな。

急に深刻な顔をするから、ちょっと面白い。

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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年3月29日 21時

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