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45：ことば ページ45
(楽side)
「Aが寂しいんだって」
三人で楽屋にいると、急に天が口を開いた。
Aはマネージャーに預けてある。
あの二人は意外と気が合うようで、Aもマネージャーも文句は言わない。
「Aが？」
「お母さんに会いたいって言ってた。楽には言えないそうだけど」
いつものツンとした顔で俺をちらっと見てくる。
やっぱり会いたいのか。
なんで俺には言えないんだよ。
「なにか言ったの？」
天にそう言われて、いつだったかAに言ったことを思い出した。
――だったら、ついていけばよかっただろ。ずっとママと一緒にいられたのにな。
どう考えてもあれが原因だ。
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作者名：兎田夏
| 作成日時：2017年2月26日 21時
