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34：だめなとき ページ34
「ママにだめだよ、っていわれてたのに。ちゃんとまもれなかった」
なんのことかはわからないけど、こういうときは無理に問い詰めるわけにいかない。
「そういうときもあるよ」
「てんもだめなときある？」
「たまにね」
Aの頭を撫でる。柔らかい髪。
陸も昔はこんな感じだったな。あのときはボクも小さかったんだけど。
「Aはいい子だから元気だして。次は大丈夫だよ」
「・・・・・・うん！」
Aは、しばらく考えてから元気よく頷いた。
その笑顔が見たかったんだ。
あとは楽に任せるしかないな。
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作者名：兎田夏
| 作成日時：2017年2月26日 21時
