レンタルします！【白】

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You side.





また別の日のバイトの日。






蓮「あ、Aさん。」




「あ、どうも。」







目黒さんがうちのお店に来た。









蓮「ここのお店だったんですね。」




「そうなんです。ラウールさんの紹介ですか？」




蓮「いや、家近かったからさ。」




「そうだったんですか！」






ご近所さんだったってことは、今までも来てたのかな？なんて思ったり。








蓮「そうだAさん邦画は得意？」




「？はい、好きですよ。」




蓮「そっか。じゃあオススメ教えてくれない？」







オススメを聞かれて、そのまま邦画の棚へ案内をする。








「えっと...何系がいいですか？」




蓮「ジャンル？うーん恋愛？」




「え、」






なんか意外。


そういうの興味なさそうに見えた。







蓮「何？」




「意外だなと思って、」




蓮「そう？まぁ色々勉強？的な感じ。」









勉強....？



恋愛モノで....？







蓮「今後の知識として入れときたくてさ。」







知識....？


あー、女の子にモテるには、とか？







蓮「結構甘いやつから大人なやつまで幅広く見たいんだけど。」




「....えっと、そしたらこちらは王道の青春恋愛的な映画ですね。あとはちょっと大人なやつだと、これとかですかね。」








目黒さんはパッケージの裏をじっくり見ながら、この人が主演か、と呟いている。







蓮「なるほどねぇ。ふーん。じゃあとりあえずそれ借りるわ。」




「ありがとうございます。」








そしてレジに案内をしてお会計まで済ませると、また目黒さんに話しかけられた。








蓮「Aさん今日何時まで？」




「えっと22時までです、」




蓮「一人暮らし？」




「はい、そうですけど....」




蓮「そっか。じゃ、また。」








なに？




どういうこと？





質問の意図が汲み取れないまま、目黒さんはお店を出て行ってしまった。




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