またのご利用お待ちしております[スマイル] ページ27
ごゆっくりどうぞと下がった店員
頭を抱えるNakamu､いつも以上に顔の緩いBroooock
Nakamuを指さし爆笑するきりやん､苦笑いのきんとき
皆､各々の感情を爆発させた表情で場が盛り上がる
笑いそうに歪む口角をキュッと締め直して
1人先にデザートへと手を付ける
スルッと入るスプーンですくえるのは
中央に構える少しもったりと重めのマスカルポーネ
上に掛かったパウダーはココアパウダーと何だ？
2種類の黒色がかかっているのは分かるがもうひとつの検討がつかない
下までスプーンが到着する頃には､スポンジからじゅわりとシロップが
溢れ出し珈琲のいい香りを漂わせる
少し小さめにすくい上げたティラミスをぱくりとすれば
口の中に広がる芳醇な珈琲の香りとほろ苦い珈琲シロップの味
舌の上で優しく潰すように崩せば甘くもサッパリしたマスカルポーネが
珈琲の苦味を中和するように包み込む
｢これは……､アイツがハマるのも分かるな｣
今日､一緒に来なかった奴の顔を思い浮かべながら
カフェラテに手を伸ばす
ティラミスと違い優しいミルクの甘さも有りつつ珈琲に苦味を消さない
非常に口当たりのいいカフェラテに目が点になる。ここまで美味いのか
その後も､交互に飲んでは食べ 食べては飲みを繰り返せば
あっという間に皿は綺麗になっていた
最後に1口取っておいたカフェラテを飲み干し､ほうと息を着く
こんな遅い時間にこうも満足した食事を取ったのは久々かもしれない
胃も舌も満足している､これは次が楽しみだと自然と上がった口角に
気が付くこともなかった
｢っはー､食べた食べた！｣
｢んー､もうお腹いっぱいで眠い｣
｢おいおい､寝るなら帰ってからにしろよ？｣
眠そうなBroooockの頭を叩きながら店員に会計を頼む
パタパタと寄ってきた手にはトレーと伝票のメモ
素早く確認すれば五人で食べたにしては安い金額が書いてる
はて？と思いながらも各々で個人分を支払い会計を済ませる
すでにぽやぽやとしてきているBroooockをきんときときりやんが
起こしつつ､ご馳走様でしたと言って扉へと向かう
Nakamuが後ろでコソコソと店員と話して居るのがドアが閉まる隙間から
伺えた。何やってんだアイツ？少し待っているとNakamuが出てきて
扉の奥から小さく微笑み会釈をする店員が見えた
｢またのご来店､おまちしております｣
その一言と同時に閉まった扉を背に､イヤにテンションの高いNakamuが
帰宅路を歩き始めた
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黒猫_Kurone - こんなにも文章で飯テロ表現が出来るんだと読んでいて感動しました！そしてとてもお腹がすく…。 いい作品を作っていただきありがとうございます！これから2周目してきま〜す！次回作も楽しみに待ってます！ (12月15日 18時) (
レス) @page50 id: 3576c9ea34 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 初めての作品とは思えないほど、とても読みやすく面白いものでした。次回作も楽しみにしております。 (11月18日 15時) (レス) id: 1e4a114837 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 星空保護区さん» 読破頂きありがとうございます！次回作もよろしくお願いします！ (10月19日 21時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
星空保護区 - 完結おめでとうございます！食リポ？とかがすごくて、大変な時にとても助けになりました。新作も読みに行きますね。 (10月19日 17時) (レス) @page50 id: 8dc31b7ba3 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ@pc垢さん» 無事完結できました､ありがとうございます！いつも作品拝読させて頂いてます…､そんな方に褒めて頂けてとても嬉しいです…！次回作はだいぶ毛色が違うのですがぜひお付き合い下さい！ (10月19日 7時) (レス) id: d88e598144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ray | 作成日時：2023年8月6日 1時
