I love you forever (ページ48)

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愛してた人と別れて数日後。
Clapsが解散することが分かった。
Clapsは半年後に最後の曲を出す。
メンバー全員が泣いてた。
いや、俺が泣いてたかは覚えてない。
解散。
その2文字に寂しさはあった。
でも、君と別れた時の寂しさよりか全然マシなんだ。
俺と君の関係にもこの2文字は似合うかな。
そう思ったりもした。
Clapsの曲を聞いてみたんだ。
俺らが初めてClapsと共演した時の曲。
「朝焼け」だ。

会いたいと連絡したのは深夜2時半。
時間なんて関係ないよと会いに来てくれた。
君はパジャマだった。
シャンプーの香りが車中に香った。
君を左から見る横顔。
私はまだなれないよ。
スラッと伸びた細い腕。
ハンドル握る大きな手。
夢を見てるのかい。
夢の中なのかい。
君と見た朝焼けはいつもより輝いてたんだ。
君の目に映る朝焼けが綺麗だ。
君の瞳も赤く染まってたんだ。
眠いねなんて言いながら缶コーヒーを飲む。
Blackの文字がぼやける。
もう帰らなくちゃだね。
嫌だ。まだ。君と。いたい。
東に向かって進んでく真正面には真っ赤な空。
この光景が終わったら君とさよならな気がした。
お願い。まだ帰りたくない。
最後のわがまま。
私を。
優しく。
包んで。
キスをして。
君と見た朝焼けはいつもより輝いてたんだ。
君の目に映る朝焼けが綺麗だ。
君の瞳も赤く染まってたんだ。

この曲を聞いた時君との思い出が蘇った。
優しい、愛おしい、じれったい思い出。
今俺は思い出と呼んだ。
俺は君を忘れたんだ。
愛してるじゃ無い。
愛してただ。
俺は今までの気持ちを全部捨てられたんだ。
それでも思い出すのは君との思い出。
君との大切な思い出。
どうやっても君を俺は忘れられないんだ。