一生の推し！ずっと大好きです！ (ページ34)

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いただきますページ34

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Y「あ、じゃあAちゃんが好きな物作ったらいいんじゃない？」

『私が好きなものですか？』

Y「そうそう！Aちゃんが好きなやつ！」

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よし…！
良平さんみたいに凝ったものは作れないけど、今までで一番美味しくなるように作ろう。意を決してキッチンに立つ。良平さんは邪魔になると悪いから、と言ってリビングで台本チェックをしてる。カウンターキッチンだからその様子が覗けて、なんだか夫婦みたいだな…なんて思ったりして…笑

作ってる最中も気になってチラチラ良平さんの方を見ると、すぐに気づいてこっちを向いてくれる。そんな良平さんが優しくて、大好きでたまらなくなる。ちょっとくらいこの雰囲気を満喫したってバチは当たんないよね！笑

K「おっ、いい匂い」

『わっ！！！』

いつの間にか後ろに来ていた良平さんに気付かなくて、大きい声を上げてしまった。耳元で聞こえた声が、かすかにかかった息が、良平さんとの近さを暗示していた。

全っ然気づかなかった…！待って待って待って！近すぎない？？？？
え?!この距離どう考えてもおかしいよね？なに？後ろ振り向けないよー！今振り向いたら絶対やばい…！確実にやばい！離れてほしくないけど、心臓がもたないよ！お願いだからもう少し離れて！

K「あ、ごめん！いい匂いしてきたからつい…
大丈夫か？怪我とかしてない？」

『だ、大丈夫です。ちょっとびっくりしただけで…
こっちこそすみません、大きい声出して…』

『もう少しで出来るので待っててください。』

K「おう。」

危なかったー！どうにか平静を装えたよね？もう、心臓バクバクだよ…。流石リアコ製造機と呼ばれるだけある。ホント距離感たまにバグるよね良平さんって…。

『できた…』

いろいろ考え事してたらあっという間に出来上がった。大丈夫かな。良平さん食べてくれるかな。ちゃんと美味しく作れたかな。一応味見はしたけど…。完成とともに不安感が湧き上がってきた。

K「Aー、できた？」

『あ、はい！できました！今運びますね』

K「ん、ありがと！」

一つ一つテーブルの上に並べる。あー、もう！緊張で心臓壊れそう…！！！
大丈夫。いつも通り作ったんだから、きっと大丈夫！ちゃんと美味しいはず！
料理を運び終わると良平さんが座る。いよいよだ。

K「じゃあ、いただきます」

『…召し上がれ！』