your eyes on me【 jesse 】 (ページ21)

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体育祭が終わって、

夜から打ち上げがあるから

一旦家に帰ってシャワー浴びて着替えてから行こう

って思って、電車に乗れば、

石田Aちゃんも居て。

席に座ってて、１駅過ぎた時に乗って来た

おばあちゃんに席譲ってて。

自分だって膝にデッカい絆創膏貼ってて絶対痛いのに

転けた事なんて何一つ気にしてなくて、

むしろおばあちゃんとずっと楽しそうに話してて元気。

めっちゃ偉いじゃんって思って、

そこから学校で、駅で、見かける度

前みたいにあっとかじゃなくて、

何となく目で追うようになった気がする。

気がする。

冬休みになる前、

いつもみたいに学校の最寄り駅に着いて

学校まで歩いてると、

道路にカードが落ちてて。

Suica だった。

しかも、定期。

誰のだろうと思って、名前欄を見てみれば

石田A ちゃんの物だった。

え、

学校に到着して、

いつ渡そうってタイミングを見て

ずっと、制服のズボンのポケットに入れてたけど

こう言う時って全然会わないんだよね。

結局昼休みになっちゃって、

いつもみたいにみんなで食堂で食って

教室の方に戻って来て廊下で駄弁ってれば、

目の前のＡ組から、

石田Aちゃんと佐藤さんが出て行て来て

階段を降りて行った。

今かな

って思って、

「慎太郎、石田さんの席ってどこ？」

慎太郎「え？あ、俺の斜め前…だけど？」

「ありがと」

慎太郎は、めちゃくちゃ不思議がりながら教えてくれて

他の奴らはは？って顔で見てくる。

けど早足で、席まで行って

机の上に Suica を置いてみんなの元に戻った。

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