your eyes on me【 jesse 】 (ページ19)

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ほぼ毎朝、電車であの駅に着けばあの子が乗って来て

あ、石田Aちゃんだってなる。

学校の廊下ですれ違ったりする時も、

慎太郎や北斗と話してる時も、

あってなる。

それからしばらくして、夏休みが終わって

待ちに待った体育祭。

高校に入って、初めてのイベント！

俺の種目は、部活対抗リレーと騎馬戦。

騎馬戦が終わって、

観戦席に戻ればいつものメンバーが居て。

慎太郎と北斗が盛り上がってるから

何だろう？と思って見てみれば、

借り物競争のスタンバイゾーンに、石田Aちゃん。

北斗「アイツ、めちゃくちゃ足遅いんだよ」

慎太郎「大丈夫かな、A 」

唯「 A〜！頑張れ〜！」

遂にスタートした、石田Aちゃん。

…た、確かに遅い。

本人は超必死に走ってるけど。

いつもは下ろしてるロングのストレートな髪を

フワフワに巻いて高い位置でポニーテールと

Ａ組のクラスカラーの緑のハチマキ。

走ると、それがゆらゆら。

それを見た北斗と慎太郎がめちゃくちゃ笑ってて、

佐藤さんは大声で応援してる。

走って、借り物が書いてある紙が置いてある

テーブルに到着して、

ちょっと？いや、かなり？到着が遅くて

テーブルに着いたのは最後だったから紙は残り１枚。

紙を開いて中を確認してるけど、

めちゃくちゃ目の間に皺が寄ってて怖い。

で、バッとこっちを見て、走って来た。

ドサッ

で、転けた。

めちゃくちゃド派手に転けた。

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