局のキミと。2〈吉沢亮〉

54 中川side ページ4

謝らないとって、






文作ったり、電話帳開いたり





でもどうしても最後のボタンが押せない






そんな時から環奈ちゃんから動画が送られてきた。





たぶん僕らの関係性を知ってるのは環奈ちゃんとこの前相談した千葉くんぐらいで、





気を利かせて送ってくれたんだろうけど





中川「また吉沢くんとじゃん」





動画に映るAは変わらず笑顔で、





ついに役者デビューだよ！なんて文字も添えられてて





やっぱりどんどん離れていってるなぁ。





何とも思ってないのかな？って思いと、それでも僕は会いたいって思いが連鎖する。







平「元気ないのー！なんでー？どうしてー？」





僕のナーバスな気持ちをもろともせず、カットがかかり話しかけてくる。






中川「祐奈ちゃんって思ってること全部口に出すよね？どうして？」





それは僕らにはないものであって、





平「だって言わなきゃわかんないもん！人間ってそんな賢くないんだよ？」





僕らに必要なものなんだろう。

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