局のキミと。2〈吉沢亮〉

66 吉沢side ページ16

声が枯れんばかりの叫び声。





たくさんの団扇が視界に入り、やっぱり俺ってかっこいいんだなぁ、と思いつつAの姿を探した。





お、はっけーん。





なんで環奈ちゃんの方見てんだよ。





環奈ちゃんの方を見ると、こちらも嬉しそうにAに笑いかけている。





女の子にまで嫉妬するなんてダサいけど、大きく手を振って、客席の視線とAの視線を俺に向けさす。






スーツかっこいいね、





口パクでそういう姿を見て笑顔をこぼしていると、





菅田「スーツかっこいいね、だけちゃうで？スーツかっこいいね、みんなってゆーてたからな？」





俺の肩に手を置き、反対の手であからさまにAに投げキッスしながら訂正された。

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