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続き ページ6

さ「しつれーしまーす……っと、先生いねぇじゃん」

電気はついているのに、保健室には誰もいない。
いやでも都合はいい。
普段ならば先生に「もういいからあなたは授業に行きなさい」と指摘を受けてしまうところだが、先生がいなければなーくんを俺だけで看病できる。
謎の特別感だ。

なーくんをとりあえずベッドに降ろし、棚から勝手に冷えピタやらタオルやらあー…なんか色々!色々ぽいぽいって取り出して机の上に広げる。

さ「なーくん少し冷たいよー」
な「んっ、ぅ…げほ、っ、」
さ「しんどいなぁ…」
な「ふぇ…うぅ、泣」
さ「大丈夫、ずっとここにいるからね。もう気持ち悪くない?」

布団にもそもそと潜り込み、涙目で咳をするなーくんを見ていると心が痛む。
「気持ち悪くない?」と聞くと、少し黙り込んでからふるふると頭を振った。

さ「(ほんとは気持ち悪くて喋りたくないんだろうな…)」

そーんなことをぼそぼそと考えながら、冷蔵庫の中にある○S-1を取り出し、コップに入れてなーくんに飲ませる。
最初は飲みたくなさそうにしていたが、俺の意志を汲み取ったのか、嫌々ほんの少しずつだけだが、半分ほど口をつけてくれた。
相当吐いてるからなぁ…脱水が心配だ。

この人は肝心な時に自分の限界に気づけないタイプの人間だから、誰かしらがこうして面倒を見ないと直ぐに無理する。
そんな所も、いいところなのかもしれないけれどな。


約20分後ー

さ「んっ〜…?」

誰かのすすり泣く声で意識がだんだんと浮上して行った。
うっかり隣のベッドで寝てしまった俺はまだぼんやりとしか状況を把握できない。
あれ、俺何して…
…!、ハッと我に返る。
なーくん!!と思い振り返ると、なーくんが泣いていた。

「泣かないで、大丈夫だから…」と話しかけながら近寄ったら、遠目ではわからなかったが布団が濡れていた。
なーくんはそれを見つめて泣きながら必死に喘ぐ。

さ「無理やり飲ませてごめんな。おてて、綺麗にしような。」
な「っ、…ふっ、ぅ、う、ん…」
さ「泣くなよ。可愛い顔が台無しだべ。」
な「…//」

この数分後、俺らは先生にみつかり怒られるのは言うまでもなかった…

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らむ苺王子団体love is 琥珀糖(プロフ) - いいよー!! (2021年11月3日 20時) (レス) id: f2ce84e1e5 (このIDを非表示/違反報告)
星野 - らむ苺王子団体love is 琥珀糖さん» 喜んでもらえたみたいで嬉しいですww仲良くしてください! (2021年11月3日 2時) (レス) id: e1c1909783 (このIDを非表示/違反報告)
らむ苺王子団体love is 琥珀糖(プロフ) - まって。。。同志キタァッッッッ!!! (2021年11月2日 21時) (レス) @page1 id: f2ce84e1e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星野 | 作成日時:2021年10月24日 3時

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