第８話 ページ10
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Aside
作戦決行は一週間後と決まった。
それまで“各自身体を休めるように”と志々雄に言われた。
僕は一旦宗次郎の戻った。
布団の上に座ると＿＿＿目の部分に巻いていた包帯を取り替え､新しく巻くとキツく結んだ。
本当は見えているので包帯は要らないのだが､僕自身の目を守る為でもある。
記憶が殆ど残っていない僕は最初こそ焦りはしたが､今はどうでもいい事だと割り切った。
部屋でジッとしていても身体が鈍ると思った僕は､布団の上に置いた腰を上げ部屋を出た。
志々雄が話していた“緋村抜刀斎”は＿＿＿＿
僕が生み出した流派:“飛天御剣流”を使う。
“緋村抜刀斎”または“緋村剣心”と言う名に､僕は心当たる事も思い当たる事も無い。
そうなると＿＿＿＿可能性は一つだけ。
僕が教えた最初で最後の弟子:清(ｾｲ)こと比古清十郎が教えたと言う可能性しかない。
そう思った私は､志々雄に外出許可を取って清の元へ歩み始めた。
＿＿＿＿＿＿
比古清十郎side
俺は馬鹿弟子に奥義:九頭龍閃､天翔龍閃を伝授し終え＿＿＿二日が経った。
覚えの悪い馬鹿弟子に何日も付き合ったせいで､無駄に身体が傷む。
初めて弟子から師になり､人に教えられていた側から教える側になった。
当初は弟子が馬鹿過ぎて､何度も技をしないといけなかったので見て覚えるようにさせていた。
師になる事がどれ程大変なのかが分かった。
そんな事を考えながら俺は陶芸をしていた。
A『陶芸ですか………？
そう言えば不器用だった貴方が､たった一つだけ器用にやり遂げた物でしたね。』
背後には誰も居ないと思い､少し警戒が弱くなっていた所を話しかけられた。
いや＿＿＿＿数秒前は確かに誰も居なかった筈だ。
人の気配があれば､即座に気づいていた。
あの忘れられない中性的な声は＿＿＿＿
師:Aの声だ。
俺は戸惑いながら後ろを振り向くが＿＿＿＿
其処には誰も居なかった。
気のせいかと思い前を向き直すと､俺が作っている陶芸の作品をジッと見ている師がいた。
清十郎「うわぁ！」
目の前に移動していた師に俺は驚き情けない声を上げた。すると陶芸の作品の方を見ていた師の顔が､ゆっくりと俺の方に向いた。
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アミィ - 面白かったです！この主人公が剣心と戦う時が楽しみです！ (2022年9月3日 23時) (
レス) @page10 id: b726ad44ae (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - 月夜さん» コメントありがとうございます。温かいお言葉ありがたいです。内容を捻っているので待っていてくれると嬉しいです。 (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5bf343423d (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - 由亜さん» 返事が遅くなってしまいすみませんでした。無い頭を捻っていますので待っていてくれると嬉しいです。 (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5bf343423d (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 比古さん好きなので続き書いてくれたらうれしいです。 応援してます！ (2020年7月26日 10時) (レス) id: 14a3468a81 (このIDを非表示/違反報告)
由亜(プロフ) - めっちゃめちゃ面白いですね!チート主人公も宗次郎も好きなので嬉しいです!是非、続きを書いて欲しいです! (2020年5月29日 22時) (レス) id: 649b5b4eec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十騎 幽鬼 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年6月10日 11時
