第2話 ページ4
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瀬田宗次郎side
笑顔を崩さないまま僕は体勢を立て直し、Aさんから距離を取った。
するとAさんは緋村さんと同じ飛天御剣流の構えをしたのだが何か違和感を覚えた。
A『………龍時雨(リュウシグレ)。』
Aさんの放った剣術を避けた筈だった。
だが僕の右頬や着ている書生風の着物が一突きでズバッ!と深く切られていた。
切れた右頬に手を当てながら僕は考えた。
Aさんの放った剣術は____
以前、緋村さんが尖角さんと戦った時に使った“龍翔閃(リュウショウセン)”と良く似ている。
だがAさんは、緋村さんのように甘い人では無い事は先程受けた一撃で分かった。
緋村さんは逆刃刀で剣術を繰り出し、その上人を切らないように手加減までしていた。
だけどAさんの剣術は____
一切の手加減無し、使っている刀も普通の刀ではないようだ____。
志々雄「宗次郎、そこまでだ!
アンタ………名は?」
手合わせの終了を告げた志々雄さんはAさんに名を聞いた。
するとAさんは自身の刀を鞘に戻して、着ている白い着物の埃を払ながら答えた。
A『………僕?
僕はA………瀬田Aです。』
えっ……瀬田!?
どうしてAさんが僕と同じ苗字なのか?
僕の中で初めての疑問が生まれた。
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アミィ - 面白かったです!この主人公が剣心と戦う時が楽しみです! (2022年9月3日 23時) (レス) @page10 id: b726ad44ae (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - 月夜さん» コメントありがとうございます。温かいお言葉ありがたいです。内容を捻っているので待っていてくれると嬉しいです。 (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5bf343423d (このIDを非表示/違反報告)
幽鬼(プロフ) - 由亜さん» 返事が遅くなってしまいすみませんでした。無い頭を捻っていますので待っていてくれると嬉しいです。 (2020年7月26日 19時) (レス) id: 5bf343423d (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 比古さん好きなので続き書いてくれたらうれしいです。 応援してます! (2020年7月26日 10時) (レス) id: 14a3468a81 (このIDを非表示/違反報告)
由亜(プロフ) - めっちゃめちゃ面白いですね!チート主人公も宗次郎も好きなので嬉しいです!是非、続きを書いて欲しいです! (2020年5月29日 22時) (レス) id: 649b5b4eec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十騎 幽鬼 | 作者ホームページ:
作成日時:2015年6月10日 11時