1話：孤高の少年 ページ4
今日は進路指導がある。
「皆はもう中学三年だ、だから本格的に進路を考えなければいけない！まあーヒーロー科志望だろうけどね」
担当する教員がこんなものではダメだと思うが。
「なあなあ、生羅と島子は雄英受けるんでしょ？」
「「ええええー！？」」
ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞﾜと、うるさい。
この環境は大の苦手だ。
この空気に押されたように、教員が俺の所へ来る。
「おい冷音、お前も受けないのか？妹たちが受けるんだぞ？」
こいつの心の中は、[こいつはさっさと雄英受けて落ちて妹たちとの差を感じてほしいものだ]、だ、
まあそれには慣れている。何の問題もない。
普段ならば無視するところだが、雄英は俺も受けたい。
あいつらを見返すほど立派なヒーローになって、俺みたいに苦しむ人達の光となれるように。
だから俺は答えた。
冷音｢雄英は受けます、ヒーロー科｣
「おぉ〜そうか！先生は嬉しいぞ〜！」
こいつの心の中は、[ようやく差を知る気になったか]だ。全く、こいつを｢先生｣と呼べと？笑わせてくれる。
「えぇ〜、冷音が雄英〜？ムリっしょ〜」
「ったくいつまでも兄貴ヅラしてんのよアイツ〜」
「あんたの“個性”なんか没個性だろうが〜」
ああ、うるさいな。
生羅｢冷音あんたも受けるの？｣
島子｢ふーん｣
頼むから俺と絡んでくるな……！
気持ち悪いんだお前ら………！！
＊＊＊＊＊
生羅｢お父様ーお母様ー！ただいま帰りましたー！｣
島子｢お父様、お母様、ただいま帰りました。｣
冷音｢帰ったぞ｣(小声)
あんな連中、こんな返事で十分だ。
母｢冷音あんたはいつもいつも…！｣
父｢喜世、言うだけ無駄だ。｣
ハッ、お前らの教育がわりーんだよクソが。
俺の家、絵島家は相当な資産家だ。
母の家、生島家も。
どうやら江戸時代から続いているそう。
両親の家は分家の中の分家だが、本家に行けばもっと過酷な環境が待っている。
生羅｢冷音、明日は両方の本家がパーティー行うって。プロヒーローも来るらしいよ｣
冷音｢それって強制参加か？｣
島子｢そうだよ｣
冷音｢ちっ…まあ行くから｣
パーティーか。最も苦手な類の催しだな。
パーティーなんてパリピのためにあるようなものじゃないか。俺なんかが言ってもなんの意味もないだろうに、なぜ行かせるのだろう。
あ、そっか。ここでも妹たちとの差を味わってこいと。そーかそーか。あっはい。
この時の俺には知る由もなかった。
このパーティーが、プロヒーローに出会い、自信を取り戻すきっかけになろうとは。
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ムゥクさん(プロフ) - RUNAさん» 有難うございます！ (2018年8月6日 8時) (
レス) id: 37b755f341 (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - ムゥクさんさん» ごめんなさい、ネタが最近思い浮かばず更新停止しています。他の作品もたくさんあるのでそれらもそうですが、亀より遅いペースになってしまうと思いますがぼちぼち更新していきます。続きを期待してくださりありがとうございます！ (2018年8月5日 23時) (レス) id: 28aa7093ca (このIDを非表示/違反報告)
ムゥクさん(プロフ) - 更新停止？！あ、でも結構小説とか何かしら書いてましたもんね。続きみたいです！出来れば何かコメント返して欲しいです！(作れるとか、作れないとか、何かしら) (2018年8月5日 21時) (レス) id: 37b755f341 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUNA | 作成日時：2018年4月9日 22時
