偽りの優等生は化け術を解く。【稲荷崎】

すぐにお昼。 ページ15

12時。


私達はバレー部よりも早くにご飯を食べている。だから入れ替わりで使うような形だ。


『一応、歌詞とキーボード、ベースはある程度完成してます。ギターとドラムはソロを入れるかまだ迷っているので1番までしか出来てません。』


蓮「いや、凄いやん。流石やな。」


悠「お〜凄いな〜！」


『私、これアカペラで歌います。分かりにくいかもしれませんが、イメージ掴んでもらったら幸いです。』


息を深く吸って....


"私ら狐は昔よりこはくに生ききたり


負けなど要らぬ、志すは頂点。立ち向かひくる者には容赦せず強さ以外は何も要らん。


狐を舐めしが我らに勝つのか？"




『思い出なんか要らん。勝利だけを掴み取る。それが私ら稲荷崎！』


雫「....古文、合うなぁ！！」


龍「せやろ！！かっこええやろ！！」


蓮「短時間で....しかも俺らの学校ぽい....！」


悠「凄い！！これ演奏するの楽しみだ！」


良かった。まぁほとんどバレー部の事だけど....


『良かったわ！ほんなら、琴鳴らします！』


龍「あ！A〜！バレー部参考にするんやろ？だから許可取ったで！」


『許可？なんの？』


早くしてよ.....1日でも欠かしたくないのに〜


龍「見学のや！午前は軽音、午後はバレー部見学や！俺はちょくちょく見にくるわ！」


『おん。わかったわ。』





午後練開始


『と言う事でよろしゅうたのんます。』


北「わかったで。」


『一応、スポドリは作っときました。他にもなんかあればやります。』


角「スポドリ？作れたんだ。」


侑「なんかやってたんか？」


.....あ〜昔の癖だ。やめよやめよ。


『まぁな。ほな、早よ練習しいや。大事やで。』


ドンッキュ！トン


....シューズの擦れる音、ボールをあげる音、スパイクを打つ音、ブロックして落とす音。



『.....懐かしいな。この感じ。』


スコアでも付けとこうかな。なんか暇だし。

あ〜はいはい。ちょっと通して〜→←とうちゃーく。

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