偽りの優等生は化け術を解く。【稲荷崎】

あんたがやって来たんやろ？ ページ7

今すごい言葉が聞こえたんだけど。


『大体なぁ顔が良いからなんやねん。性格良くなかったら意味ないわ。てかお前どんな力で殴ったん？女子に殴る力やないわ。』


治「怖いな。」


角「うん。」


そりゃヒュンッてなる言葉言われた後にお説教だよ？恐怖しかないよ。


『ったく。まぁ正当防衛と言う事で。』


ガン！


『お、綺麗に入った。』


え？見事な回し蹴りですが.....え？？


『うわ.....2人とも怪我ないか？ごめんなぁ見苦しいの見せてもうて。私大丈夫だし.....部活....行き....や』


そう言って蘭崎さんは倒れた。脳震盪を起こしたのか。こいつどんだけ強く殴ったんだよ。


角「治、北さんに遅れるって言っといて。」


治「おん。こいつの事先生にチクるわ。」


角「ナイス。」


取り敢えず保健室に持ってかなきゃ。







Aside


ん....白い天井....私はベッドで寝てる......？


『.....どこだ.....』


角「あ、起きた？具合どう？」


『なんで角名が！いった.....』


角「無理に起きあがろうとするからだよ。覚えてない？蘭崎さん、告られた男に頭殴られたの。」


あぁ1発殴られとけば正当防衛だろうって思ったから殴られたんだ。


『軽い脳震盪か。運んでくれたん？おおきに。』


取り敢えずお礼言わなきゃ。


角「どういたしまして。」


『さてと委員会の仕事やらなきゃ。』


今は....5時か。1時間で終わるか？


角「蘭崎さんって委員会、何になったの？」


『....清掃委員会の花壇担当。花に水あげたり雑草抜いたり近くを箒で掃いたりする。』


角「蘭崎さんだけ？」


『な訳ないじゃん。花壇だから見られないと思って他の奴らはサボってる。』


パシリじゃないなら許すよ。一応チクるけど。


角「そうなんだ。よく出来るね。」


『家事とか掃除が好きやからな。やってると心地ええんよ。』


角「なんか北さんみたいだね。一年の頃より今のが話しやすいし好きかな。」


.....顔が良い事自覚しろ。てか北さんって言った？


『角名、あんた北さんの事知ってんの？』


角「部活の先輩だし。」


『角名って確か....バレー部か。バレーねぇ.....』


角「？」


『てかあんた部活は！？私はもういいから行きんさい！！』


角「あ、うん。帰り待っててよ。送るから。」


は？大丈夫だよ。悪いし。


『ええよ！私1人で帰れるわ！』


角「一応のためだよ。治もいるからね。」


逃げれないな。圧強い.....


『ま、いっか。花壇掃除しないと。』

ちゃんと待ちましたよっと。→←こっちのが生きやすいんだし。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す