終曲オクタヴィネル！ ページ42
それからアズールは今回の件の謝罪で地元の博物館を案内したそうだ。
グ「プハー！やっぱ陸の酸素はうめーんだゾ！」
デュ「アトランティカ記念博物館、なかなか楽しかったな」
フ「昔はめっちゃ退屈なとこだと思ってたけど久々に行くと結構イイね」
ジェ「陸の世界に慣れると、昔の人魚はかなり地上の世界を勘違いしていたことがわかって笑えますよね」
エ「フォーク.....いや、銀の髪すきは鉄板ネタだわ」
ア「楽しんでいただけたようで何よりです。みなさん、長時間なれない環境にいて疲れたでしょう。そろそろ『モストロ・ラウンジ』の開店時間です。お茶を1杯いかがです？」
グ「ヤッホー！ちょうど小腹が空いてたとこなんだゾ」
「オレ、スペシャルドリンク！」
「僕は、限定のフード付きドリンクセットで」
「はい、ただいま！」
エ「ぅえっ！？なんでこんなに混んでるわけ！？」
『お、帰ってきたね！アズール、君はまた企んでいるようだね？まぁ私の考えたメニューがこんなに売れるのは嬉しいけどね！』
「「「ヴィオラ先輩！？」」」
ア「おや、早速“例の宣伝”が功を奏しているようですね」
ハ「例の宣伝？」
フ「こないだの騒ぎの後、今後はたとえ契約でも他人の能力を奪っちゃダメって学園長に怒られたんで......アズール、ポイントカード作ったんだよねー」
デュ「ポイントカードって『モストロ・ラウンジ』の？」
ユ「会員カードではなく？」
ア「ええ。600マドルのスペシャルドリンクを頼めば1ポイント。1500マドルの限定フード付きメニューで3ポイント。50ポイント貯めれば、なんと、1回無料で支配人であるこのボクがお悩み相談を受け付けます」
グ「そ、それって、どんな悩みでもいいのか？」
エ「例えば……勉強の悩みでも？」
ア「ええ、もちろん」
ジェ「さらにポイントカードを3枚貯めるとスペシャルなサービスが受けられる特典付き」
ア「より詳しい情報はこちらのパンフレットかお店のホームページでご確認ください」
それに釣られた元イソギンチャク組は頼んでいる。まぁ私はどうでもいいけどね！
『私の案を採用してくれて良かったよ！』
ア「貴方にも色々とご迷惑をおかけしました。」
『別にいいさ！体調は大丈夫なのかい？』
ア「はい。だいぶ良くなりました。」
『それは良かった。じゃあ私は失礼するよ。』
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作者名：RUNA RUNA | 作成日時：2021年1月19日 21時
