怪我人多発 ページ1
エ「そんなことより、トレイ先輩の怪我ってどんなカンジなんすか？」
ト「ああ。階段から足を踏み外したんだ。受け身をとりそこねて右足を派手にやっちまった。しばらくは松葉杖生活だな」
デュ「えっ！それ、わりと重症じゃないですか」
トレイ先輩の右足を見ると包帯が分厚く巻かれた。見てるだけで痛そう。
ト「今年のマジフト大会、俺は見学になりそうだ」
ユ「そうですか.....これ、お見舞いの品です。クッキーなのでお好きな時に。」
ト「かすり傷だったら渡すのやめようと思ってたけど.....コレ、見舞いのツナ缶。元気出すんだゾ、眼鏡」
ト「はは、ありがとな」
あのグリムが大事なツナ缶をトレイ先輩に渡す。驚いたなぁ。
ケ「もー、マジ勘弁。主力選手のトレイくんがいないのしんどいし、また選手選びをし直さなきゃ」
「「！！選手選び？」」
まかさこの二人、代表選手の座を狙ってたんじゃ.....？
リ「なんだいキミたち。怪我人の部屋にどやどやと集まって」
グ「ふな゛っ！怒りんぼリドル！」
リ「怒りんぼって.....キミたちがルール違反をしないなら怒らないよ」
ユ「こんにちは、リドル先輩。お邪魔してます」
リ「ああ」
リ「トレイ、具合はどう？何か食べたいものや飲みたいものはある？」
ト「そんなに心配しなくても大丈夫だって言ってるだろ？」
リ「でも、その怪我はボクのせいで.....」
デュ「どういうことッスか？」
リ「用事があって、昼休みに3年生の教室へ行ったんだ。その時.....」
昼休み、リドル先輩は用事があるためマジフト大会の練習を先に始めるようトレイ先輩に伝えていたそうだ。その時に階段から落ちかけてしまい、リドル先輩を助けようとトレイ先輩が身代わりになったらしい。
リ「階段から落ちかけたボクを庇ったばっかりにトレイが怪我を.....」
ト「お前なら飛行術で受け身がとれてたと思うぞ。俺が勝手にしくじっただけだからもう気にするなって」
リ「でも.....」
トレイ先輩は気にしていないという顔で笑いかけるも、やはり幼なじみを怪我させたことはリドル先輩もかなり気にしてる。これは、完全にリドル先輩の不注意によるものじゃないとはっきりした。
エ「ユウ、これってさ.....」
ユ「うん。そうだと思う。」
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作者名：RUNA RUNA | 作成日時：2021年1月19日 21時
