心配いらんよ、笑う猫 ページ8
残念ながらビビっているのは千冬だけで、慣れているらしいドラケンはもちろん、マイキーもどこ吹く風といった様相だし、場地に至っては一虎と三ツ谷と話し込んでいた。
「いやまじでさ、よく芭流覇羅に潜入しようと思ったよなー。流石ぱーちんに次ぐ馬鹿」
「それに、踏み絵の時だってわりと容赦なくアイツ……松野だっけ?殴ってたよな。アイツお前の一番の腹心なんだろ?」
「まー、千冬なら何も言わなくても俺のこと大体分かってっからな」
珍しく場地に誉められたので千冬は場地さんッ…!と喜んでいた。それはもう、先程の恐怖など忘れ、ないはずの尻尾をぶんぶんと振っている幻覚が見えるくらいには喜んでいた。
『…っお”ぇっ……!』
酸素を吸い込むことに必死になりすぎたのか、軽くえずく努にぎょっとする。
「おいっ、大丈夫か!?」
「俺、水買ってくるわ」
「ぁ、俺も行きます!」
三ツ谷と千冬はそう言うなり自販機を探しに走り去っていった。
ドラケンが努の背中をさする。
『……ッ、げほ、』
「無理すんなよ……マイキー!なんか袋とか持ってねえ?」
「持ってねえな……場地は?」
「ん〜……あ、こないだペヤング買ったときのがポケットにはいってたわ」
「貰うぞ。努、吐きそうならここに吐くか?」
『…ンぐ………あ”ー、も、だいじょーぶ、』
どうやらせり上がってきていたものを飲み込んだらしい努の声はかなり掠れていたが、かろうじて聞き取れた。
「水買ってきたぞ!」
『ん”ー、あ”りがと』
「もう大丈夫なんすか?」
『う”ん”。声やベーけどだいじょーぶにゃ』
「それは大丈夫って言うのか……?」
んー、と努は悩むそぶりを見せる。
が、その数瞬後にはにぱっと笑って言い放った。
『マァ、生きてりゃなんとかなるがね。ともあれ、水買うてきてくれてありがとにゃあ』
松野千冬、と呼び掛けた。
「………あ”?」
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どーも!
駄作者です!!!
お気に入り登録、評価、こんなに沢山の人にしてもろたことなくってどうしたらええか分からんですわ……
ありがとうございます!
これからもドラケンの弟、チェシャ猫志望をよろしくお願いします!
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作者名:冰音(ひょうと) | 作成日時:2021年6月24日 1時