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「今日から君の教育係です…よろしく」
ジミンさんはとても覇気の無い人だった
素敵な顔立ちをしているのに、どこか無気力
ひどい例えで言うならまるで生きる屍道
生きる価値を見出せないみたいな…そんな感じ
なんでだろう…心臓が痛い
今までこんなことなかったのに…
『よろしくお願いします。キム・Aです』
「、、、、、、A?…」
ジミンさんの目が大きく見開かれた
『あの、どうかされましたか?』
「いや、なんでもない…僕は手厳しいかもしれないけど…頑張ってついてきて」
ジミンさんは自席に戻った
案外優しい人なんじゃない?
って思ったけど撤回
初日から鬼のようだった
やることがとにかく早い
ついていくのに精一杯だった
あっという間に夜になってしまった…
「お疲れ様、初めてにしては上出来だった…この調子で頑張って。今日は上がっていいよ、お疲れ様」
『お疲れ様でした…』
終始無口だったけど、質問したらちゃんと的確に教えてくれた
やっぱ出来る人なんだなって思った
『はぁー、ただいまぁー』
今日も誰も居ない家にただいまを言う
私には家族がいない
みんな死んでしまったから
だから本当はドナーなんていらなかったけど
『お姉さん、今日ねパク・ジミンさんって言う上司に会ったよ。お姉さんの初恋の人かは分からないけど、お姉さんと同じ年…』
お姉さんから託された手紙は今でも大事に持っている
私の生きる理由だから
お姉さんが私を生かしてくれた
だからは私はそれに答えて生きていく
『それとね、今日初めてお姉さんから貰った心臓が痛かったの…これって偶然かな?これってお姉さんがくれたシグナルなの?』
聞いても答えてはくれない
自分で答えを探すしかない
今日もやけに眠くて早めに寝た
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作者名:ゆみな x他1人 | 作成日時:2018年6月2日 0時