忘れられない人 (ページ13)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:31,932 hit

１２．ページ13

今度は私が話す番だ

『本当は誰にも話すつもりは一切ありませんでした、お姉さん、Aさんの初恋の人に会うまでは』

『私の心臓はイ・Aさんから貰ったものです。Aさんは死ぬ直前に紙にドナーになる事、そしてジミンさんへの手紙を書きました』

みんな集中して私の話を聞いてる
私は続けた

『私は元々心臓が弱くて、入退院を繰り返してました。そして等々心臓がダメになって来て、でもドナーは見つかりませんでした。そんな時隣の病室に来たのがAさんでした。』

『医者の話をたまたま聞いてしまって、もう助からないとの内容を聞きました。でも私は何故か気になって毎日お姉さんの病室に足を運んでました。１週間経った時奇跡的にお姉さんは目覚めました』

『私は名前を聞かれてそれでなんで入院してるか突然聞かれました。病気の事を話すと、自分は長くない、だからあなたに心臓あげると言われました。でも私はせっかく目覚めたのに命を無駄にしてほしくなくてナースコールを押そうとしました。でも止められてこのことは秘密にして欲しいと言われました』

ＪＫ「それで、その秘密が約束の手紙だと。」

口を開いたのはジョングクさんだった

『すぐナースコール押したんですけど、間に合いませんでした…』

ミナ「そ、そのあとはどうなったの？グスッ涙」

『その日すぐに遺族が呼ばれて、承諾書を書いてくださって。手術が行われました。なので葬式には出られませんでした。あとでお礼に伺ったときにジミンさんの事を聞いたらいなくなったと言われて…』

ＹＧ「で、今の職場で奇跡的にいたと」

『はい、本当は誰にもお話しするつもりはなかったんですけど周りがこんなに繋がっていたとは思わなかったので』

ＴＨ「よく意を決して話してくれたね。ありがとう…その心臓大切にしてね？」

『もちろん、なのでお酒など体に悪いことはほとんどしません』

ミナ「そっか、、、Aも辛かったよね」

『いえ、むしろ感謝してます。私の生きる理由になったので』

ＴＨ「生きる理由？」

『はい、私も家族を事故で亡くしてまして。でもAさんのおかげで人生大切にしようって思ったんです』

その日は飲まずに御開きとなった、また近々会う約束をした

ジョングクさんが家が近いというので一緒に帰ることになった