【d!/rbr】照れ屋さんは告れない【学パロ/男主】

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自分で思い返すだけでもくっそ恥ずいわ


Aはあの時のことなんてなんとも思ってへんやろうけど


俺がこんなことを考えているなんてつゆ知らず
バクバクと弁当を飲み込んでいくそいつに腹が立つ

こいつ食いすぎちゃうか？



「はぁあ〜……………………………」

『そんな馬鹿デカいため息つくなよ、幸せ逃げるぞ』

「お前ほんまうざいわ、ふざけんのも大概にせぇや」

『は？なんで俺怒られてるん？俺が悪いんか？』




こちとらお前のせいで悩んどるんや
加害者は黙っとき


口を開ければ出てしまうため息に気づかないフリをして俺もお弁当を口に運ぶ

あんなこと思い出してしまった手前、今日はあんまし食えそうにないな………



ふと前を向けば面白そうに俺の顔を見つめるA




「…………なんやねん」

『ははっ、ロボロお前口にご飯粒ついとるww』



笑われるのに腹が立ったがなんだか怒る気力もなく自分の頬を触っているが見当たらない




『ちゃうよ、こっちや』




そう言って反対側の頬を指でなぞり取ったご飯粒をそのまま口に入れて、
また何事もなかったように弁当を食い始めるA





は？？？

なんなんこいつ


少女漫画みたいなことしよって
さらに飯食えんくなったやん


俺はハンバーグを１つだけ口に突っ込んで弁当箱に蓋をする

飲み込んだらまた無意識にデカいため息をついてしまった




『なんや今日はいやに少食やん、体調でも悪いんか？
あとため息つくなって言ったやん』

「ふざけんなよ、お前のせいだよ」

『はい？意味がわかりませんね………』



もう顔も見たくないので弁当箱を退けて机に突っ伏した

なんで俺が毎日こんな思いせなあかんねん……………

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