2話 ページ3
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ピピピ、ピピピ
アラームの音で目が覚める。
…本当に戻ったのか?
私はそう思い、カレンダーを見るとちょうど1ヶ月前だった。
戻ってる。
私は優斗の存在を確かめる為に、早く制服に着替え、パンを食べ、歯磨きと顔洗いをし、バックを持って家を飛び出す。
私の両親、他界してて良かったと不謹慎ながらも初めて思った。
家の扉を開けると、ガン、と鈍い音がした。
「っ…いった!てか零花?今日は早いんだな。珍しい。」
そこには、全く変わってない優斗がいた。
冷たくない?あの時みたいに。ゾンビとかになってない?
そう思い、私は優斗を抱き締めた。
…暖かい。良かった。
あの時のような冷たさはなく、人間らしい体温をまとった優斗がそこにいる。
それだけで、私は目頭が熱くなった。
「え、ちょ、零花?ええ?」
上を見てみると、顔を赤くして口をパクパクしてる優斗がいた。
…確かに今の体制は酷いかも。
私は離れると、優斗は頭にクエスチョンマークをのせている。
絶対、こいつを死なせてやるもんか。
私は1人、決意をした。
太陽がキラキラと輝いていた。
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作者名:雨宮くらり | 作成日時:2021年10月19日 17時