参拾漆話:手馴れてる。 ページ2
・*・*・
スパンっと勢いよく立てた障子の前に立っていた方を見ると、どこか拗ねたように私と紅丸さんの方を見る
ヒカちゃんとヒナちゃんが立っていた…。
『ヒカちゃんにヒナちゃん…?もう、部屋に入って来る時はトントンしてって何度も…』
「「んなこたぁどうでもいいんだよAの馬鹿野郎っ!!」」
一緒に怒り始め、二人でポカポカ腕を回しながら、
私の背中を叩くヒカちゃんとヒナちゃん…。
『え、ちょ、急にどうしたのって痛い痛い痛い痛い!
力強い!ヒカちゃんとヒナちゃん痛いです!!;;』
私が涙目でなりながら二人に訴えかけると、それを見てた紅丸さんが仲裁に入ってくれた。
紅丸さん…!!今この時だけ優しい人って思いました!この時だけ…!!()
「ヒカゲ、ヒナタ。何があったかは知らねェがとりあえずA殴んのやめろ。つか、んなに怒って何があった。」
「「…!!」」
紅丸さんが私の間に入り、機嫌が少し悪いヒカヒナちゃん達の方を見て問いただすと、口をむーっと膨らませ、拗ねた様子のヒカヒナちゃんが口を開いた。
「…紺炉が…」
「紺炉が昨日の焔ビトのことで話があるって…。」
「「で、若とA呼んでこいって言われた。」」
二人が拗ねた表情でそう言うと、紅丸さんは何だそんなことか。というような顔をした。
「紺炉はどこにいる。」
「飯食ってるとこ…」
「…分かった。おいA、紺炉ンとこ一旦行くぞ。」
『あっ…は、はい!』
先に部屋から出た紅丸さんの後を着いて行こうと部屋を出ようとしたが…
後ろで何故かしょげて拗ねているヒカヒナちゃん達が気になり、部屋を出る前にヒカちゃんとヒナちゃんに
近寄った。
…まぁ、なんとなくですが、こうなってる原因は分かってますけどね。(苦笑)
『ヒカちゃん、ヒナちゃん。』
「「…んだよ…。」」
『紺炉さんとのお話終わったら、一緒にお団子食べましょう?』
「「…!」」
『昨日構ってあげられなかった分、沢山遊んであげますから!!だから…
そんな悲しそうな顔、しないで…?』
「「………!!」」
私がヒカヒナちゃんの目線に合わせて腰を下ろして言うと、すぐにヒカヒナちゃんは顔を上げて、お互いの顔を見合わせて、いつもの悪戯っ子な顔をして、にししっと笑った。
「……まぁ、Aがそこまで言うんだったら
仕方ねぇな!!」
「ヒカとヒナが一緒に団子食べるの付き合ってやるぜ!!」
そう言って、えっへんと2人は胸を張って笑った。
「お前、あいつらの扱い方手慣れてんな。」
『そうですかね??』
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みだり - 勉強しようと思ったけど見てよかた(°▽°) (2020年2月19日 0時) (レス) id: 2ec1bda221 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力低下作者(笑)← - やっっっっっっっと番外書き終わった…!!!!!これで本編いけるっ…!!!! (2020年2月17日 4時) (レス) id: 544ce20235 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 抱き潰してくれても良K((殴…バレンタインってやっぱりいいですねぇ。 (2020年2月16日 16時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年2月13日 23時