紅丸さんは素直になれない。【炎炎ノ消防隊】

参拾話:デジャヴ……。(遠い目) ページ38

・＊・＊・




『………………んぅ…？』


布団を捲り、まだぼやけてる視界をごしごし擦る…。

寝ぼけながらも、まだ寝ていた気持ちと奮闘しながら布団から出て、私は光が差し込む障子をスパンと開けて、強く伸びをした。


『さてとっ！皆んなの朝ごはんの仕度をしなきy…』


着替えようと壁の方へ振り向き、時間を確認しようと時計を見た。


えーと時間は〜…



9時、5分…。




『…………………。』









＿＿＿＿＿＿……。



「……おいA。いつまでそこで土下座してるつもりだ？？;」

『ﾜﾀｼﾉｷｶﾞｽﾑﾏﾃﾞﾃﾞｽ…』


そう。私は重罪を犯してしまったのです…

昨日と今日、連続での寝坊するという重罪を…(汗)←
しかも2時間オーバーで…(死んだ目)


「おいヒナ！Aがまた寝坊したぞ〜！！！」

「これは1週間どころか1ヶ月はずーっとネタにして遊べるぜぇ〜？？」


「「うっしっしっし〜〜！！！」」


『ヒカちゃんヒナちゃん、それ以上何か言うようなら昨日の見廻りでお土産として買ってきたおやつのお団子、抜きにしますからね。』


「「…。」」


私がおやつ抜きというと、ヒカちゃんとヒナちゃんはすんなり黙った。

ほんと甘いものに弱いなぁ…まぁそこが可愛いんだけど…。(苦笑)


「…A、寝坊したぐらいでそんな大丈夫だよ。
それぐらい誰だって…」

『昨日と今日連続で寝坊したんですよ？？！

5分10分の寝坊ならまだ分かりますが、昨日は1時間、今日は2時間寝坊して…しかも紺炉さんのまた朝ご飯を任せっきりで………あ”ぁ”ぁぁぁぁ…』

「まあまあ…そんなに落ち込むなって…な？;;」


私が悔やんで絶叫する中、紺炉さんは苦笑いをしながら私の頭を撫でようと手を伸ばしたが、逆に私は紺炉さんの手をガっと掴んだ。


『いえ！昨日と今日で紺炉さんには沢山迷惑かけてるんです！！せめて…

せめてっ！今日の寝坊した分の罰として殴って下さい頼みます…！！！』(早口)


「いや、それやると俺の後が色々と危ねェ…」←

というかンなこと出来る訳ねぇだろ。とジトっと睨むと私の頭をぽかっと軽く叩いた。


すると、部屋の障子がスパッと開いた。

目をやると開いた障子のそこには、まだ眠そうに目を細める紅丸さんが立っていた…。


「……こりゃあどういう状況だ…？」


私が紺炉さんに土下座し、それを焦りながらわたわたしてる紺炉さん、そして何故か虚無になってるヒカヒナちゃんを見て、紅丸さんは眉間に皺を寄せ、眠そうに困惑した。



＿＿＿＿＿

紅丸さんグッズ何処にも売ってない…泣
(昨日更新出来なくてごめんなさい)

参拾壱話:変化の朝。→←弍拾玖話:息が詰まりそうな程の距離。

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