紅丸さんは素直になれない。【炎炎ノ消防隊】

節分番外編:第7の節分 壱 ページ30

・＊・＊・




-恵方巻きの余興-





『よっ…いしょ…ここをこうして〜…。



よし！出来た！！』




二月三日…。

今日は「節分」です！


手元には私が作った、黒い海苔と色んな具材で巻かれた恵方巻きの山が…。

第7の皆んなが食べる大量の恵方巻きが木箱の中に大量に入っていた。


「よおA。恵方巻き作り、順調か？」

「順調かーAー！！」

「死に間際の恵方巻き作り順調かー！！」


台所の方へ坊主を見にきた紺炉さん。

そしてその紺炉さんの後ろをちょこちょこ着いてきたヒカちゃんとヒナちゃん。


『あ、紺炉さん！ヒカちゃん、ヒナちゃん！
…どんな恵方巻きですか…。;;』


死に間際の恵方巻きって…逆にどんな恵方巻きなの…。汗汗

…具材がなんにも入ってないとか？？
(ある意味怖いデス←)


『あっ、そうだ！！ヒカちゃんとヒナちゃんに試しに食べて欲しいものがあるの！』

「ん？何だ？？」

「死に間際の恵方巻きか？」

『ヒカちゃん、それは夜食べるやつですよ。


私が食べて欲しいのは…これです！』


小皿にのせてヒカヒナちゃんに差し出したのは…


「…？太巻き寿司、か？」

「焜炉っ！太巻き寿司って何だ？！」

「めちゃくちゃ美味そうだぞ！！

おいA！ほんとにこれヒカヒナ達が食っていいのか？」

『食べる為に作ったんですから、食べなきゃ意味無いでしょう？』(苦笑)


私はヒカちゃんとヒナちゃんに苦笑いをして、巻き寿司がのった小皿を手渡した。




「「は〜…むっ…」」


ヒカちゃんとヒナちゃんは同じタイミングで私が作った巻き寿司を口の中に入れると、もぐもぐ食べ始めた。


『ど、どうかな…？美味しい？』


「ぅっ…」


『…？？;』






「「うんめぇえええ〜！！！！！！」」


ヒカちゃんとヒナちゃんは両手をほっぺにおさえ、
目をきらきらと輝かせた。

ほっ…良かったぁ…2人の口にあったみたい…


「んだこれんだこれっ！？！？」

「めちゃくちゃ美味ぇぞ何だこれ！！？」


「はははっ！ヒカゲとヒナタがこんなにがっつくぐらい喜ぶなんてなー。」

『はい、私も正直驚いてます…。いつも沢山食べてくれるけど、今日は一段とで…』

「俺が料理教えてから上達しすぎなんだよAは。
まだ半年ぐらいしか経ってねェのにこれぐらい上達したんだろ？凄ぇ進歩じゃねェか。」

『い、いや〜、それほどでも〜。えへへ』


「A！もっとねぇのか！？」

「これあと20個は余裕でいけるぜ！！」


『え、えぇ〜…口に合うか分かんないからそれぐらいしか作ってないですよ。;;』(苦笑)


「「えぇ〜〜！！！」」

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