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西宮「はぁ、はぁ」
ヨロヨロとぎこちなく空を飛ぶ西宮。
西宮「重っ!!」
無理もない。
箒の後ろには、加茂と狗巻が乗せられ、その2人が、小柄な西宮に寄りかかるような体勢になっているからだ。
この2人がここまでやられるなんて……と思う西宮。
ひとり、呟いた。
西宮「頼んだよ、東堂君。強いだけが、君の取り柄なんだから」
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重面「うわぁ〜。皆派手に戦ってるねぇ」
蛍「………」
重面と蛍が戦いを始めて十数分が経過していた。
依然、両者共にダメージはない。
どれだけ攻めても一向に倒せる気配のない蛍に、重面は口を尖らせた。
重面「君、つまんないね」
蛍「………」
重面「俺は、女の子をイジメるのが好きなのに。強い女の子は楽しくない」
蛍「………貴方、何故戦うの?ここに来た目的は?」
ただ時間を潰していても仕方がないため、蛍はさりげなく尋問を始める。
重面はあっさり答えた。
重面「言ったでしょ。俺は、自分より弱い奴をいたぶりたいの。それに、ココが打ってつけだったんだ」
蛍「裏には誰がいる?誰が貴方をここに連れてきた?」
重面「そんなことより、続きをしようよ」
武器を向ける重面。
そのとき、重面はあることに気づいた。
そして、ニンマリと不気味な笑みを浮かべる。
蛍「………」
一体何を企んでいるのか。
蛍は思考を巡らせた。
重面が現在の襲撃の首謀者であるという可能性は、彼に遭遇した瞬間から、蛍の中で消えている。
気配の主ではない。
話し方からして、雇われた呪詛師。
そして、重面の様子からして、これ以上何か聞き出すのは無理だと判断した。
蛍「もう少し戦えば、私もボロが出てくるかもしれないわよ?」
重面「フフッ。楽しみだね」
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zyunri(プロフ) - こはさん» コメントありがとうございます!更新まで、もう少しだけ待っていてください!頑張ります! (2023年4月20日 20時) (レス) id: 8124b8ac06 (このIDを非表示/違反報告)
こは - 更新楽しみにして待っときます (2023年4月8日 11時) (レス) @page44 id: b559896119 (このIDを非表示/違反報告)
うおまわり(プロフ) - zyunriさん» はい!楽しみに待ってます(*´︶`*) (2023年3月29日 15時) (レス) id: 13372335d3 (このIDを非表示/違反報告)
zyunri(プロフ) - うおまわりさん» コメントありがとうございます!大好き……嬉しすぎて泣いてしまいます……!続編もお楽しみに (2023年3月29日 14時) (レス) id: 8124b8ac06 (このIDを非表示/違反報告)
うおまわり(プロフ) - めっちゃんこ大好き… (2023年3月29日 12時) (レス) id: 13372335d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:zyunri | 作成日時:2022年9月9日 15時