禪院家の悪女—second—

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「交流会の件ですが、呪霊や呪詛師の目的は判明したのですか？」

「うん。大体ね。高専内で保有されている特級呪物を奪われた」

「……特級呪物ですか」

てっきり上の奴らから聞いていると思った、と付け足された。

秘匿情報ばかり気にして話をすれば、人間は疑心する。

それは、偏屈な年寄りであれば尚のこと。

情報は、そう簡単に手に入らない。

「もしかして、宿儺の指ですか？」

「それだけじゃない。呪胎九相図もだよ」

「………かなりまずい状況ですね」

そもそも、五条悟はこんなにペラペラと私に極秘情報を話してよいのだろうか。

少なくとも褒められたことではない。

だが、それに触れても、私にも五条悟にも利点はない。

「では、交流会の襲撃は、なんのためだったのでしょう」

「さあね。宿儺の指による悠仁のポテンシャル強化を危惧したのか、あるいは自分達の強化目的か……」

「………五条様、以前、未登録の特級呪霊2体に襲われたと仰っていましたよね」

「うん。それが？」

「ずっと引っかかっていたんです。わざわざ人気のないところで五条様を襲うなんて、狙ってしないとできないことです。それに、件の襲撃も、ある程度こちらの状況を把握しないと困難なはずです」

ここから導き出される可能性として、最も現実的なもの。

五条悟も、とうに気づいているだろう。




「＿＿＿＿高専内に、内通者がいるのではないですか？」

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